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新型インフルエンザ問題に関する説明資料(在中国日本国大使館作成)

 

 

 

2009年5月27日

在中国日本国大使館

 

1.新型インフルエンザとは

(1)新型インフルエンザとは、新たにヒトからヒトに伝染する能力を有することとなったウィルスを病原体とするもので、一般に国民が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大なおそれがあるインフルエンザをいいます。

(2)今般、メキシコや米国等で確認された新しい豚インフルエンザ(H1N1)が、日本の法律上で正式に「新型インフルエンザ等感染症」と認定されて、新型インフルエンザ(正式名称は「インフルエンザA(H1N1)」)と呼ばれています。

 

2.新型インフルエンザの症状
新型インフルエンザの症状は、突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻水、鼻づまり、頭痛等があり、通常の季節性インフルエンザと類似しているといわれています。ただし、季節性インフルエンザに比べて、下痢や嘔吐が多い可能性が指摘されています(厚生労働省Q&Aより)。

 

3.今回の新型インフルエンザの特徴

(1)今回流行している新型インフルエンザは、ヒト・ヒト感染を起こす全く新しい型のウィルスによって引き起こされるもので、この点は鳥インフルエンザに由来する新型インフルエンザ(H5N1)と同じく、基本的に誰も免疫を持っていないため感染力が強く、多くの人が同時に感染する傾向にあります。WHO(世界保健機関)は、今回の新型インフルエンザは季節性インフルエンザより感染力が強い(二次感染率は季節性インフルエンザの5-15%に対し、22-23%)としています。

(2)一方で、今回の新型インフルエンザ・ウィルスの毒性は、鳥インフルエンザ由来型(H5N1)よりも弱いとみられています。厚生労働省ではH5N1型の致死率を2%と想定していますが、今回の新型インフルエンザの致死率は、或る試算によると0.4%程度で、季節性インフルエンザ(0.1%)より高いものの、アジア・インフルエンザ(0.5%)と同じ程度ではないかとみられています。実際、メキシコを除く感染国・地域では大半のケースが軽症となっています。

(3)このように今回の新型インフルエンザの毒性は比較的弱いので、強毒性の鳥インフルエンザのように過度に恐れる必要はなく、リスクに応じて冷静に対応することが大切です。但し、以下の2点には注意する必要があります。
①軽症のケースが多いとは言え、心臓病、高血圧、喘息、糖尿病、リューマチ性関節炎等の慢性疾患を患っている人や妊婦等を中心に重症化する例が報告されています。
②インフルエンザの流行にはおよそ数か月から1年の間隔で2~3の波があります。流行の課程でウィルスが変異し毒性が強まる恐れもあります。過去の流行をみても、第2波の時は第1波の時よりウィルスの毒性が強く致死率が上昇した例があるので油断は禁物です。

 

4.中国における感染状況

中国本土では25日現在でこれまで計11例(四川省、山東省、広東省、福建省、浙江省、上海市が各1例、北京市5例)の感染確定例が発生しています。いずれもアメリカ、カナダ等の流行地で感染して中国入国後に発症したもので、中国国内でのいわゆる「2次感染」は発生していません

 

5.WHOの「フェーズ」について

(1)WHOでは新型インフルエンザの感染の拡大状況について、「フェーズ」という指標を用いて表すこととしており、感染発生前から感染ピークを迎えるまでを6つのフェーズに分類しています。現在は「フェーズ5」です

(2)WHOは、今後、米大陸以外でコミュニティ・レベルの持続的なヒト・ヒト感染が確認された場合は、現在のフェーズ5の段階から、フェーズ6(世界的な大流行の状態)への引上げを検討するとしていますが、フェーズ6への引き上げは、感染の地理的拡大を意味するものであって、ウィルスの毒性や重症度とは関係がないとも述べています。

(3)従ってフェーズ6へ移行した場合も、ウィルスの毒性、重症症例の増減、当地における感染状況等に変わりがなければ、過度に恐れる必要はなく、特段新しい措置をとる必要はないものと思われます。

 

6.日常の感染予防策と備蓄について

(1)新型インフルエンザに対しては基本的に誰も免疫を持っていないため、通常のインフルエンザに比べると感染が拡大して多くの人が感染する可能性があります。感染ルートとしては以下が考えられています。

①飛沫感染
感染した人の咳、くしゃみ、つばなどとともに放出されたウィルスを健康な人が吸い込むことで感染します。
②接触感染
感染した人がくしゃみや咳を手で押さえた後や鼻水を手でぬぐった後に他のもの(机、ドアノブ、つり革、スイッチなど)に触ると、ウィルスが付着することがあります。その付着したウィルスに健康な人が触れた後に目、鼻、口に再び触れると粘膜・結膜などを通じて感染します。

(2)推奨されている感染予防策

 現在のところ、新型インフルエンザを予防するためのワクチンは存在しないため、自分で感染を予防することが必要です。
外出したらうがい、手洗いを行うこと。手洗いは石けんを使って最低15秒以上行い、洗った後は清潔なタオルやペーパータオル等で水を充分に拭き取ります。

マスクの着用をすること。咳、くしゃみが出たらマスクを着用します。また、家庭や職場でマスクをせずに咳をしている人がいたら、マスクの着用を進めることも必要です。マスクがない場合は、ティッシュなどで口と鼻を覆い、他の人から顔をそらして1m以上離れます。口を覆ったティッシュはゴミ箱へ。

③ウィルスが粘膜を通して感染するため極力鼻や口を触らないこと

中国国内で感染が広がった場合には必要のない外出を控えること(特に人が集まる場所)。外出する際にマスクを持参し着用することも必要です。

(3)マスク、消毒薬等の感染予防用品については、日本、中国とも新型インフルエンザ流行の波を受け、品薄になる傾向にあります。未だ十分な量を確保しておられない方は、早めに調達されることをお勧めします。

(4)これまで、鳥インフルエンザ(H5N1)の流行のピーク時(4週間程度)は、外出に大きな危険が伴うため、外出を一切控え自宅に引き籠もること、引き籠もりのための水・食糧等を予め備蓄することが奨励されていました。しかし、今回の新型インフルエンザの場合、毒性や症例が比較的軽いため、現在のところ外出を控えたり自宅に引き籠もったりする事態は想定されていません。但し中国国内で二次感染が発生・拡大した場合には、これを防ぐため、上記(2)の感染予防対策を一層強化する必要があります。

 

7.タミフルについて

(1) 今回の新型インフルエンザに対しては、タミフル、リレンザ等の抗ウィルス薬が有効であることが分かっています。これらの薬は処方薬ですので、本邦で事前処方を受ける等、可能な限り抗ウィルス薬を入手し、手元に置いておかれることをお勧めします。

(2) タミフルについては、副作用のリスクも指摘されていますので、服用にあたっては必ず医師に相談し指示に従って下さい。子供のタミフル服用については、10歳以上の未成年が服用後に異常行動をとった事例との因果関係が指摘されており、細心の注意が必要です。なお、日本では子供(体重37.5㎏以下)用のタミフルがありますが中国にはありません。

 

8.熱が出たら

(1)発熱症状が出たら、先ず出勤(登校)を控え職場(学校)に連絡して下さい。特に当地で二次感染が確認された後、発熱やインフルエンザ症状があった場合は、新型インフルエンザ感染の可能性を考慮し、かかりつけの外資系病院等に電話で相談して下さい。一般に病院を受診する際には「発熱外来」と呼ばれる専門の窓口で新型インフルエンザの検査をうけることになります。

(2)病院の発熱外来を受診する際の注意点ですが、検査の結果、新型インフルエンザ感染の疑いがあるとされると更に精密な検査が行われ、検査結果がでるまでは医学観察下におかれます。最終的に新型インフルエンザ感染が確認されると、法令に基づき軽症であっても指定病院に移されて隔離・治療されます。隔離に備え、病院の発熱外来を受診される場合は、外部と連絡がとれるよう携帯電話・充電器の持参を心がけて下さい。

(注)発熱症状があって外資系病院等を受診した場合、現在でも簡易検査でインフルエンザのA型陽性反応が出ると、衛生局疾病予防コントロールセンター(CDC)に通報され、精密検査が行われる模様です。

(3)熱が下がり症状がなくなっても、すぐに出勤・登校せず、医師と相談しつつ暫く様子をみることが必要です。

 

9.空港検疫と医学観察

(1)中国では、日本を含む感染国・地域から来る旅客に対し厳格な検疫が実施されています(検疫手続の詳細は大使館HPのNo.12、No16等を御覧下さい)。新型インフルエンザ感染者と同じ航空機やホテルに居合わせた人は、場合によっては医学観察の対象となり、この場合には特定のホテル等で7日間留め置かれ体温の計測等が実施されます。その間は外出が禁止され、宿泊費、食費、検査費以外の停留にかかる諸経費は自己負担となります。

(2) また、日本から中国各地に到着した際に、空港の検疫検査で37度(空港によって若干異なることがある)以上の発熱やインフルエンザの症状がある場合は、当局の求めにより空港付近の病院に移されて1~2日の間、発病原因の検査が行われることがあります。

 

10.帰国のタイミング
(1)外務省は、各国の感染状況に応じて感染危険情報を発出し、在留邦人に対する注意喚起や待避の検討を勧奨することとしています。これまでメキシコに対して、「今後、出国できなくなる可能性及び現地で十分な医療が受けられなくなる可能性もあります。退避については、これらの点も含め検討して下さい」という感染症危険情報を発出し、在留邦人の方々に退避を検討して頂いていましたが、5月24日付で待避勧奨から注意喚起に引き下げられました。メキシコ以外では、この早期退避を勧奨する感染症危険情報が発出された国はありません。

(2)今回の新型インフルエンザの場合、既にフェーズ5になっていますが、現在のところ、退避のための帰国をご検討頂く状況にはないと判断しています。これはウィルスの毒性が弱く症状も比較的軽いことや、航空機運航停止の動きがなく、WHOも国境閉鎖や航空機運航停止等を勧告していないことによるものです。

(3)今後、中国において感染が大きく拡大して、メキシコと同様の待避勧奨の感染症危険情報が発出される可能性がないわけではありませんが、当面は、ウィルスの毒性、感染拡大状況、現地医療事情等を総合的に考慮して、自主的に待避についての判断をする必要があります。

 

11.大使館HP、メルマガのご案内
大使館では、新型インフルエンザ対策本部を設置して情報の収集に当たると共に、大使館ホームページ及びメールマガジン(大使館HPから登録可能)で各種の情報を皆様にお知らせしていますので、是非細めにチェック頂くようお願いします。

【在中国日本大使館ホームページ】
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu/birdflu_top_j.htm

【新型インフルエンザに関する大使館連絡先(当面平日09:00-17:45)】
(010)6532-2357
(010)6532-1507

 

12.参考HP
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

 


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