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山西省大同県周士庄鎮遇駕山村上水道整備計画の竣工式典を開催

(08.12.03)

 

 

 12月3日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「山西省大同県周士庄鎮遇駕山村上水道整備計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より梅田邦夫公使及び長谷川綾子書記官、中国側より陳金宝・大同市総工会主席ほかが出席しました。

 

〔竣工式の模様〕

 

(1)案件名:山西省大同県周士庄鎮遇駕山村上水道整備計画


(2)被供与団体:大同市総工会


(3)案件概要


 大同市東に位置する大同県周士庄鎮遇駕山村において、村の西側約600mの地点に井戸1箇所(口径60cm、深度150m)を掘削し、併せて管理室1棟(12㎡)、水塔1棟(貯水量50㎥)、共用の導水管(600m)を建設、設置することにより、水問題に苦しむ現地の水利環境の改善を図るもの。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 山西省大同県は、省都太原より北北東へ約250kmに位置し、人口約17万を有する。主な産業は農業であるが、山地に隔てられた地域であるため経済は発展途上段階で、同県は国家級貧困県に指定されている。平均海抜1300m以上の高地に位置する同県は、年平均気温6.4℃、年間降雨量400mm以下の寒冷乾燥地帯に属し、更には保水力に乏しい黄土に覆われているため植物は育たず、農業においても栽培できる品種が限られる。同県は、年間蒸発量が1800mmと年間降雨量を大きく上回っているため、近年砂漠化が進行しており、飲用水の確保に苦しんでいる県民は、人口の6割、約10万人に上る。


 プロジェクト・サイトである遇駕山村は大同県周士庄鎮にあり、現在村に450名が住む。村民らはジャガイモやスイカを植えるなどして生計を立てているが、平均年収は891元と貧しく、長年続いている水不足問題が慢性的な貧困を招いている。村の北東約600mの地点には谷があり、そこには60年代に貯水式の井戸が1箇所設置され、今日も尚、村民により利用されている。だが、90年代以降、降雨量の減少や都市部の採水量の増加により水位が低下しており、現在は雨の比較的多い秋季にのみ少量の水を得ることができ、その他の季節においては村内で水を得る術は無い。かかる状況の下、村民らはタンクをロバに積み、生活に必要な水を約3km離れた近隣の村まで購入しに(水料金=0.5元/ℓ)足を運ぶ必要がある。


 以上のような状況を改善するには、現地の水利環境を整えることが急務とされるも、被供与団体、及び国家級貧困県に認定されている現地の政府では十分な予算措置を取ることが困難であるため、日本政府に援助を申請越したものである。


 貧困地区におけるBHN(Basic Human Needs)が本件の実施により保障される意義、必要性は非常に大きく、また、本件は人命に関わる飲用水を扱うものであり、基礎生活分野及び人間の安全保障の観点から特に重要な分野を優先的に支援するという基本方針に合致するものである。


(5)裨益効果


 安全な飲用水、生活に必要な水が供給され、村内の120戸450名のBHN(Basic Human Needs)が保障される。


(6)供 与 額 30,182米ドル(実施当時:3,501,112円、230,591.80元相当)

 

〔プロジェクトサイトの実施前の様子〕

 

〔プロジェクトサイトの実施後の様子〕