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山西省大同県周士庄鎮三十里鋪村小学校建設計画の竣工式典を開催

(08.12.03)

 

 

 12月3日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「山西省大同県周士庄鎮三十里鋪村小学校建設計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より梅田邦夫公使及び長谷川綾子書記官、中国側より陳金宝・大同市総工会主席が出席しました。

 

〔竣工式の模様〕

 

(1)案件名:山西省大同県周士庄鎮三十里鋪村小学校建設計画


(2)被供与団体:大同市総工会


(3)案件概要


 山西省北部に位置する大同県周士庄鎮において、三十里鋪村小学校の現施設を取り壊し、別所に新たに同校の校舎、宿舎、付属施設の建設を行うための資金を供与するもの。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 山西省大同県は、大同市より東へ約30kmの距離に位置しており、黄土高原地帯に属し、平均海抜は1300m以上、年平均気温は6.4℃と寒冷である。また、県の年間降雨量は400mmに満たず、土壌は保水力に乏しい黄土質であるため、栽培できる品種はイモ類など耐乾性の高いものに限られてしまい、主要産業である農業も地域の確固たる経済基盤と成るには至っていない。農業以外に特筆すべき産業は無く、当地域の経済は非常に貧窮しており、大同県は国家級貧困県に指定されている。本件プロジェクト・サイト、周士庄鎮三十里鋪村は大同県中心街より北西へ約15kmの距離にあり、現在約1,200名が住む。村民はイモ類やトウモロコシ等を栽培して生活を営んでいるが、年間平均収入は927元(約14,000円)と貧しい。


 三十里鋪村小学校は1961年に設立され、現在は生徒131名、教員1名(その他、8名の非常勤教員が在籍している)から成る小規模校であり、平屋校舎4棟、宿舎2棟、トイレ1棟が現存する。だが、校舎4棟のうち2棟は危険建築物に指定されており、倒壊の危険も迫っていることから現在使用されていない。宿舎2棟のうち1棟は、98年に発生した地震の際に既に倒壊しており、また、別の1棟も危険建物とされているため使用することができず、通学距離が長く寄宿する必要がある生徒20名は現在付近の民家を借用して生活している。これらの使用されていない校舎や宿舎は、県の教育行政管理部門により特級危険建物の指定を受けており、残る校舎2棟に関しても老朽化が深刻であることから、何らかの対策が実行されない限り、当校は休学に追いやられる可能性がある。


 上記のような現状を改善するためには、当校校舎の改築を行うことが不可欠であるが、現地政府、または被供与団体においては十分な予算措置を取ることが困難であるため、日本政府に援助を要請越したものである。
本件の実施により貧困地域の教育環境が改善される必要性、意義は非常に大きく、また、本件は学校名に「中日友好」が付与される案件であり、草の根レベルで中国人の対日理解を深め、対日観を好転させるという政策目標に沿うものである。


(5)裨益効果


 三十里鋪村小学校の生徒約300名(鎮政府によると、案件実施後は校区再編を実施し、現在の生徒131名に加え周辺8村の児童169名を迎えるため、生徒数は約300名程度まで増加する見込みである)が安全で快適な環境で学習できるようになり、うち32名が安全で快適な宿舎で生活することが可能になる。


(6)供 与 額 70,836米ドル(実施当時:8,216,976円、541,189.52元相当)


(7)特記事項


 本件の竣工後、コクヨ・インターナショナル株式会社より三十里鋪村小学校に対し1,500冊(児童1人あたり5冊)のノートが寄贈されることになっている。

 

〔プロジェクトサイトの実施前の様子〕

   

〔プロジェクトサイトの実施後の様子〕