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寧夏回族自治区固原市張易中心衛生院医療機材整備計画の機材引渡し式典を開催

(09.02.18)

 

 

 2月18日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「寧夏回族自治区固原市張易中心衛生院医療機材整備計画」の機材引渡し式が現地で行われました。引渡し式には、当館より大崎佳奈子書記官、中国側より張秀・寧夏回族自治区商務庁副庁長、張国新・寧夏回族自治区衛生庁外援項目弁公室主任ほかが出席しました。

 

 

(1)案件名:寧夏回族自治区固原市張易中心衛生院医療機材整備計画


(2)被供与団体:寧夏回族自治区衛生庁


(3)案件概要:寧夏回族自治区固原市原州区張易鎮において、衛生院の医療機材を整備するための資金を供与する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 寧夏回族自治区南部の山間地域に位置する固原市原州区は、人口約50万8,000人(少数民族割合44.8%)、面積3,506k㎡を有する。住民の主な収入源は農作物の生産によるものであるが、元来旱魃や降雹、砂嵐等の自然災害が頻発し、降水量も少ない地域であるため、経済発展から取り残されたままである。平均年収は1,940元(約2万9100円)と低く止まり、1985年より国家級貧困県の指定を受けている。医療保健分野においても整備が後れており、限られた疾病予防知識しか得られない環境の下、住民らは肝炎や赤痢、結核等の伝染病の他、小児肺炎、下痢、栄養不良等の症状に苦しめられている。


 同県張易鎮衛生院(医師数20人、看護士数5人、ベッド数25床)は、鎮級中心衛生院として同鎮及び周辺地域の住民7万余りに対して医療サービスを提供している。同鎮はちょうど周辺2県との県境に位置していることから、流動人口を含め、比較的人口が集中しており、医療ニーズの高い地域である。また、交通量が多いことから事故も頻発しており、同院は救急医療機関として機能することが求められていれるほか、分娩手術を始めとした母子保健医療の役割も担っている。年間のべ2万9,000人の患者を診察し、300例の手術を行う同院は、地域の住民らに欠かせない医療機関であると言える。


 しかし、同院の医療機材は老朽化や不足が目立ち、十分な医療環境の下で治療が行われているとはいい難い。機材や技術の不足から、患者の回復が遅れることもしばしばであるほか、治療困難と判断した重篤患者や妊産婦を40km離れた上級医療機関へ搬送する際は、救急車を所有していないため、農業用トラクターの荷台を使用せざるを得ない。農村医療保険制度の普及に伴い、患者数が増加したことに加え、必要とされる医療レベルも高まっている状況においては、住民に提供する治療の範囲を拡大し、より危険要素の少ない条件の下で健康回復に専念できる環境作りを急ぐ必要がある。


 しかしながら、貧困地域に属する同区政府の財政予算は支出が収入を大幅に上回っており、機材購入資金を独力で調達することは困難な状況である。よって今回、寧夏回族自治区衛生庁を通じ、日本政府に医療機材と救急車の購入資金の援助を申請越したものである。上記の状況を改善するため、医療機材の整備は急務である。


(5)裨益効果


 本件の実施により、張易鎮及び周辺地域の住民約7万人の医療条件が改善され、身体的・経済的負担が軽減される。


(6)供与限度額:85,936米ドル(2007年8月22日現在:9,968,576円、約65万元相当)

 

〔プロジェクトサイトの実施前の様子〕

   

〔プロジェクトサイトの実施後の様子〕