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チベット自治区扎嚢県人民医院医療機材整備計画の署名式を開催

(09.03.17)

 

 

 3月17日、当館における今年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件、「チベット自治区扎嚢県人民医院医療機材整備計画」の贈与契約署名式が、北京市内において執り行われました。

 

 

【署名案件】


(1)案件名:チベット自治区扎嚢県人民医院医療機材整備計画


(2)被供与団体:チベット自治区扎嚢県人民政府


(3)案件概要
チベット自治区扎嚢県(Zhanang、ダナン)の医療条件改善を目的として、県人民病院において不足している以下7品目の医療機材を整備するための資金を供与する。
・ ドップラー胎児聴診装置、新生児応急手当台、超音波診断器、電動式吸引器、手術用電動メス、麻酔装置、手術用万能ベッド


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 チベット自治区山南地区に位置する扎嚢県(ラサ市の南方約100km)は、人口3万6,755人(少数民族割合98%)、面積2,173k㎡を有する。平均海抜は3,600mであり、住民は主に農業、牧畜業により生計を立てている。同県は、干魃地域に属し、また洪水や病虫害が頻発する地域であるため、近年省級貧困県指定を解除されたものの、依然、平均収入は1,350元と低く止まっている。同県の貧困人口は936戸、4190人(県全体人口の10分の1)、絶対貧困人口は288戸、1075人(県全体人口の35分の1)にのぼる。


 同県人民医院(臨床医師19人、医療技師10人、看護士12人、ベッド数48床)は、同県及び周辺地域の住民約14万5千人に医療サービスを提供している。2007年の年間診察患者数は延べ1万9千人、2008年上半期の診察患者数は1万7千人と、低所得者に対する医療費無料政策を実施していることもあり診察患者数は年々増加している。しかしながら同県は直轄地域が広く、また医療技術レベルも高くないため、同地に住む農牧民らは高レベルの医療サービスを受けることが出来ていない。医療器材の不足等の理由による上級医院への転送患者数は1998年から2007年までの間に2136名に達している。また同県の妊婦死亡率は40/1000と国家平均と比べ突出しており、新生児死亡率も全国平均より30%以上高い。ラサや他地区の病院まで搬送するには距離が遠く不便であり、疾病は同地に住む農牧民にとり大変な脅威となっている。


 同院では2008年、新たに臨床医師7名、医療技師1名を増員し、医療サービスの大幅な向上を目指している。しかしながら同医院の医療機材は老朽化や不足が目立ち、十分な治療行為が可能であるとはいい難い。


 このような医療環境を改善し、住民らのニーズに応えるために、医療機材の整備は急務である。


(5)裨益効果
本件の実施により、同県及び周辺地域の住民約14万5,000人の医療条件が改善される。


(6)供与限度額86,941米ドル(2008年10月6日現在:9,824,333円、約60万元相当)