「湖北省咸豊県丁寨郷衛生院外来病棟建設計画」及び「湖北省五峰土家族自治県漁洋関鎮三房坪村上水道整備計画」の贈与契約署名式を開催
(09.12.07)
12月7日、湖北省武漢市において、平成21年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「湖北省咸豊県丁寨郷衛生院外来病棟建設計画」及び「湖北省五峰土家族自治県漁洋関鎮三房坪村上水道整備計画」の贈与契約署名式が執り行われました。当館より飯田書記官が、中国側より馬 黎・湖北省外事弁公室 主任他が出席しました。
【署名案件Ⅰ】
(1)案 件 名:湖北省咸豊県丁寨郷衛生院外来病棟建設計画
(2)被供与団体:湖北省咸豊県人民政府
(3)案件概要:
湖北省西部の咸豊県丁寨郷衛生院において、安全な医療環境を確保するため、D級危険建築物(注:A~D級までの4段階、D級が最も深刻)に指定されている現有の外来病棟を取り壊し、新たに外来病棟1棟(鉄筋コンクリート構造、3階建て、建築面積664.32㎡)を建設する。
(4)案件の社会的背景・ニーズ:
湖北省西部に位置する恩施州咸豊県は面積約2,550k㎡、人口37.35万人のうち、土家族、ミャオ族などの少数民族が31.23万人を占める。主要な産業は農業であるが、県民の平均年収は952元と低く、国家級貧困県に指定されている。
咸豊県丁寨郷衛生院は、1952年設立の公立郷鎮衛生院であり、医師10名、看護師8名を有する。入院ベッド数は20床、年間来院患者数は述べ約2万2千人である。同衛生院に設置されている主な科は内科、外科、小児科、産婦人科、中国医学科である。
同衛生院の外来病棟は1973年に建築され、元はレンガコンクリート構造3階建てであったが、老朽化のため2003年に2階及び3階部分を取り壊し、現在は1階部分のみ(148.36㎡、7室)となっている上、当該現存部分についても2009年3月にD級危険建築物に指定され、現在は使用停止となっている。
同衛生院現有の建物は、上記外来病棟のほかには、入院病棟及び職員宿舎しかなく、2009年3月以降、これら建物の一部で診察を行っている(診察スペース確保のため、一部職員は外部の賃貸物件へ引越)が、部屋不足のため、1室を複数の科で共用しなければならず、患者の診察や処置が迅速に行えない上、疾病多発時期には廊下にベッドを設置せざるを得ない状況であり、新たな外来病棟の建設が急務となっている。
こうした状況を改善するためには新病棟の建設が不可欠であるが、同県の財政状態は支出超過(歳入0.86億元、歳出1.80億元:08年)の苦しい状態にあり、同衛生院の新病棟建設に資金を捻出することが困難であるため、日本政府へ支援を要請越したものである。
(5)裨益効果:
本件の実施により、丁寨郷の住民3.1万人及び周辺地区の住民約4万人が安全性の高い医療サービスを享受できるようになる。
(6)供与限度額:92,881米ドル(2009年8月24日現在:9,566,743円、約63万元相当)
【署名案件Ⅱ】
(1)案 件 名:湖北省五峰土家族自治県漁洋関鎮三房坪村上水道整備計画
(2)被供与団体:湖北省五峰土家族自治県人民政府
(3)案件概要:
湖北省西南部の五峰土家族自治県漁洋関鎮三房坪村において、上水道設備の未整備による飲用水問題を解決するため、上水道設備(取水施設1基、浄水施設(生物ろ過池4基(各12.5㎥))、貯水池4基(各200㎥)、水道管約15km)を整備する。
(4)案件の社会的背景・ニーズ:
湖北省西南部に位置する五峰土家族自治県は面積2,372k㎡、人口23.1万人のうち土家族などの少数民族が19.8万人を占める。主要な産業は農業であるが、農村部の県民の平均年収は2,664元と低く、省級貧困県に指定されている。
プロジェクトサイトである三房坪村は宜昌市中心部より車で3時間半ほどの山間部に位置する。三房坪村を流れる多くの河川は急流で、地下水の水位も非常に低いため、井戸を掘って飲用水を得ることが困難な環境にある。
現在同村には、枯れた井戸、小規模な貯水池と水槽及び水がめしかなく、上水道設備が整っていないことから1日平均2時間程度を水汲みに費やさざるを得ない住民もおり、特に10月から3月までの降水量の少ない時期には、住民たちが飲用水を得ることは更に困難となっている。
上記のような住民の飲用水問題を解決するためには、新たな上水道設備を整備する必要があるが、県政府の財政状態は支出超過(歳入1.2億元、歳出4.8億元:08年)にあり、上水道施設整備のための資金を捻出することが困難であるため、日本政府へ支援を要請越したものである。
(5)裨益効果:
本件の実施により、三房坪村の住民823人が安全な飲用水を確保できるようになる。
(6)供与限度額:95,565米ドル(2009年8月24日現在:9,843,195円、約65万元相当)
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