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甘粛省迭部県阿夏郷中心小学校校舎建設計画の竣工式典を開催

(10.05.12)

 

  5月12日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「甘粛省迭部県阿夏郷中心小学校校舎建設計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より奥正史書記官、中国側より趙凌雲迭部県委書記ほかが出席しました。

 

 

(1)案 件 名:甘粛省迭部県阿夏郷中心小学校校舎建設計画


(2)被供与団体:甘粛省迭部県人民政府


(3)案件概要:


 甘粛省南部に位置する迭部県阿夏郷中心小学校において、校舎老朽化問題及び教室不足問題を解消すべく、当校校舎10棟のうち老朽化が激しい2棟を取り壊し、同所に新校舎1棟(3階建て、建築面積904㎡、普通教室×6、特別教室×3、職員室×3)を建設するための資金を供与する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ:
 甘粛省迭部県は省都・蘭州市から700km弱、甘南チベット族自治州の南端に位置し、四川省若爾蓋県、九寨溝県と隣接している。当県中心部は海抜2,400m地点に位置し、周囲は標高4,000mを超える山々に囲まれ、交通が極めて不便であるため人や物資の往来が少なく、当県の経済発展は初期段階にあり、県民平均年収は1,580元と貧しい。本件実施地の阿夏郷は、県南東部の自然保護区内にあり、県中心部との間を結ぶ公共交通機関は現在のところ存在しない。当郷は県内においても殊に貧しく、郷民平均年収は約1,000元とされている。


 阿夏郷中心小学校は、県中心部から約90kmの距離に位置し、児童312名、教員13名から成る、郷鎮レベルの中心校としては比較的小規模な学校である。当校の児童は全てチベット族であるが、標準語教育に力を入れており、少数民族地区における人材育成および標準語の普及に重要な役目を果たしている。


 当校には現在10棟の平屋校舎があり、うち3棟が教室、4棟が教員宿舎兼職員室、3棟が学生宿舎として使用されている。教室は合わせて9室あり、図書室とPC室が1室ずつあるほか普通教室が7室設けられており、幼稚園班を含む7学年が学んでいる。取り壊し対象の教室棟2棟(普通教室6室)は70年代に建設されたもので、既に屋根にひずみを生じており、崩落、倒壊の恐れがあるD級危険建築物(A~D級、D級が最も危険)に指定されている。


 また、各クラス40余名が在籍しているが、当校の教室は1室34㎡と小さく、1人あたり教室面積は1㎡にも満たない。さらに、近年学費免除の措置がとられる等で児童数が増加傾向にあり(04年:287名、05年:291名、06年:312名)、校舎不足問題が顕在化してきている。現在も校区内には教室の面積不足のために小学校に通えない児童が51名おり、人材育成の面で地域社会の大きな損失となっている。


 上記の事情に鑑み、県政府は当校において既存校舎2棟を取り壊し、同土地に新校舎1棟を建設することを決定したが、当県の財政状況は苦しく(06年県財政収入:1,039万、支出:1億3,873万元)、十分な予算措置をとることが困難であるため、日本政府に援助を要請越したものである。


(5)裨益効果:
阿夏郷中心小学校の児童390名が安全で快適な環境で学習することが可能になる


(6)供与限度額:85,901米ドル(2007年8月22日現在:9,964,516円、651,988元相当)


(7)特記事項:
 本件の竣工後、コクヨ・インターナショナル株式会社より阿夏郷中心小学校に対し780冊(児童1人あたり2冊)のノートが寄贈されることになっている。



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