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新型インフルエンザ問題について(NO.13:中国における確定例2例目)

 

2009年5月13日
在中国日本国大使館

 

1. 5月13日、中国衛生部は、中国山東省にて1名の新型インフルエンザ感染者が確認されたと発表しました。中国での感染確定者は、四川省の1名を含め合計2名となりました。感染が確認されたのは、19歳の中国人男性、カナダの某大学に在学中。同人は、7日カナダ発のAC029便で8日に北京に入りその後、10日に発熱し、11日には体温は39度に及び、喉の痛みと頭痛がありました。同人は11日に北京発のD41号列車で山東省の済南に入り、12日午前に検査を受けた結果、新型インフルエンザの疑いがあるとされ、13日に感染が確定しました。

   なお、中国外交部によれば同人が搭乗した飛行機(AC029便)に日本人の同乗者はいませんでした。

 

2. 在留邦人の皆様方におかれては、一層の手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の徹底をお勧めします。なお、大使館情報NO.12の3でお知らせした通り、感染が疑われる人と同じフライトに搭乗していた場合等、感染者との密接な接触が疑われる場合には、7日間の医学観察の対象となり、特定のホテル等に停留されることとなりますので、ご留意願います。

 

3. 5月11日、世界保健機関(WHO)がホームページに「新型インフルエンザの重症度に関するWHOの評価」を発表したところ骨子は以下のとおりです。

(1)ウィルスの特性
   ウィルスは全くの新型か近年稀な型であるため、抗体を持つ人は殆どおらず、パンデミック(世界的流行)の際は多くの人々が罹患する。多くの人々が同時に罹患するため、医療機関に負荷がかかり、社会的・経済的打撃をもたらす。通常パンデミックは、特定の年齢層に集中的に打撃を与える。経済の担い手である若年層の感染・死亡により、社会・経済に与える打撃は、季節性インフルエンザよりも大きい。
  新型インフルエンザは季節性インフルエンザより感染力が強い(二次感染率は、季節性インフルエンザの5-15%に対し22-33%)。

 

(2)感染者の脆弱性
   心臓疾患、高血圧、喘息、糖尿病、リューマチ性関節炎等の慢性疾患を患っている人は、重症化しやすい。これら慢性疾患の程度や感染者の栄養状態も、重症度に大きく影響する。メキシコを除く感染地域では、慢性疾患に罹っていた者が多くの場合重症化している。米国とメキシコについてみると、年齢別では若年層に重症例が多いのが特徴。

 

(3)第二波、第三波
   パンデミックには、2~3の流行の波がある。多くの国で、波ごとの重症度は大きく異なる。ウィルスの変異は頻繁に予測不能な形で起こる。ウィルス変異により毒性が増す可能性は排除されない。スペイン風邪、アジア風邪の時も複数の波があり、重症度は波ごとに異なっていた。今後、季節性インフルエンザが流行する冬期を迎える南半球に新型ウィルスが波及する際、新型ウィルスが変異する可能性が懸念される。

 

(4)対応能力
   医療事情も重症度に影響する。同じ型のウィルスでも抗ウィルス薬等医薬品の整備、医療機関が不備な国は、重症の患者が多くなる傾向にある。

 

 

 

4.問合せ先


 本件に関するお問い合わせは、大使館対策室(電話(010)6532-2357、(010)6532-1507、当面平日9:00-17:45)にお願いします。

 

(関連ホームページ)


○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html


○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)


○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)


○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html


在中国日本国大使館
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