新型インフルエンザ問題について(NO.20:中国における確定例7例目)
2009年5月23日
在中国日本国大使館
1.5月22日晩、中国衛生部は、北京市にて新たに1名の新型インフルエンザ感染者が確認されたと発表しました。中国での感染確定者は、これで四川省1名、山東省1名、広東省1名、北京市4名の計7名となりました。
(1)感染が確認されたのは65歳男性の米国籍の中国人です。患者は、5月21日、米国ニューヨーク発北京行きのCA982便に搭乗し、5月21日午後6時に北京に到着しました。入国時の体温は37.5度で、空港の検疫担当者により地壇病院に移されて隔離治療が行われました。
(2)5月22日、北京市疾病予防コントロールセンターが患者のサンプルを検査したところ、結果は新型インフルエンザ(H1N1)ウィルス陽性で、中国疾病予防コントロールセンターの再検査でも陽性が確認されました。
(3)現在、患者の病状は安定しており、体温も正常とのことです。北京市衛生部門は患者との密接な接触者を追跡して医学観察を実施していますが、異常な症状はあらわれていません。また、現時点では本件に関連して日本人が医学観察の対象になっているとの情報はありません。
2.新型インフルエンザは世界中で感染が拡大しており、中国政府は強力な水際対策を実施していますが、今後、中国でも感染が拡大する可能性が考えられます。今回の新型インフルエンザは弱毒性であり症状も軽いとの見解もありますが、在留邦人の皆様方におかれては引き続き冷静に対応し、中国国内の状況に関する関連の情報に注意するとともに、一層の手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の徹底をお勧めします。 |