新型インフルエンザ問題について(NO.22:中国における確定例12例目)
2009年5月26日
在中国日本国大使館
1.5月26日、中国衛生部は、湖南省にて新たに各1名の新型インフルエンザ感染者が確認されたと発表しました。中国での感染確定者は、これで四川省1名、山東省1名、広東省1名、福建省1名、浙江省1名、上海市1名、湖南省1名、北京市5名の計12名となりました。
(1)患者は男性、19歳。湖南省長沙市在住。現在アメリカの某大学に在学中。患者は、5月21日早朝4時、ニューヨーク発北京行きのCA982便に搭乗し、5月21日午後6時に北京に到着しました。5月22日、母親とともにタクシーで空港へ向かい、11時20分発のCA1349便で北京を出発し、13時40分に長沙に到着しました。
(2)この患者は北京第4例の確定病例と同じ飛行機の同乗者であったため、湖南省疾病予防コントロールセンターは、5月23日よりこの患者に対して医学観察を実施していました。患者は5月22日に咳等の症状を発症し、5月25日には症状が重くなったため、長沙市公共衛生救助センターで隔離治療を行っています。
(3)現在患者の病状は穏やかとのことです。湖南省衛生部門は患者との密接な接触者3名を医学観察下においていますが、異常な症状はあらわれていません。また、患者と同じ飛行機に乗った密接接触者を追跡調査しています。
2. 新型インフルエンザは世界中で感染が拡大しており、中国政府は強力な水際対策を実施していますが、今後、中国でも感染が拡大する可能性が考えられます。今回の新型インフルエンザは弱毒性であり症状も軽いとの見解もありますが、在留邦人の皆様方におかれては引き続き冷静に対応し、中国国内の状況に関する関連の情報に注意するとともに、一層の手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の徹底をお勧めします。 |