6月24日から7月21日までの間、中国残留日本人孤児調査が実施されます。
終戦当時孤児であった人たちも戦後半世紀以上を経て、多くの方はお孫さんがいる世代となりました。幾多の苦労を経験してきた孤児に対し、引き続き温かいご支援をいただきますようお願いします。
1.中国残留日本人孤児調査とは
日本政府職員が訪中し、中国政府の協力を得て、孤児申立者と証言者に対して面接調査等を行い日本人孤児であるかどうかの確認をするものです。
今回は、黒竜江省、吉林省、遼寧省、北京市において孤児申立者14名、証言者18名に対し調査を実施します。本調査により孤児と確認された者は、肉親探しの手がかりとなる資料等を日本国内で公開し、肉親調査を行います。
2.中国残留日本人孤児に対する援護施策
日本政府は次のとおり各種の援護施策を実施しています。
(1) 一時帰国援護
日本への永住帰国は望まないが、墓参や親族訪問等を希望する場合は、国費負担により一年に一回、毎年一時帰国できます。
なお、在日親族による受け入れが困難な場合や、身元未判明の孤児の場合は、(財)中国残留孤児援護基金に委託し実施している集団一時帰国に参加できます。
(2) 永住帰国援護
日本への永住帰国を希望する場合は、国費負担により永住帰国できます。
なお、高齢となった孤児本人を扶養するため子供家族1世帯を同伴して帰国することができます。
(3) 定着・自立援護
永住帰国する孤児及び同伴家族は、長年中国で生活を送ってきたため、言葉、生活習慣、就労等の面で様々な困難に直面します。このため永住帰国者に対し、日本語や生活習慣、就労等の研修、通訳派遣等、日本社会に円滑に定着するための様々な施策を行っています。
3.中国残留日本人孤児参考統計(2007年5月末現在)
(1) 孤児総数:2,808名
(2) 総数のうち身元が確認できた者:1,280名
(3) 総数のうち永住帰国した者:2,514名
4.リンク
厚生労働省ホームページ(身元が判明しない孤児の情報検索ができます)
(http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/fukushi/zanryu/index.html)
(財)中国残留孤児援護基金
(http://www.engokikin.or.jp)
中国帰国者支援・交流センター
(http://www.sien-center.or.jp)
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