今般、中国日本商会より当館に対し、在留邦人の方からのご連絡として、北京の「秀水街」で起きた不快な出来事につき以下のようなご報告がありました。「秀水街」は日頃から強引なことで評判が悪いところですのでご注意願います。また、単に冷やかしで店に入ったりしない、もめ事になったら急いで現場から離れる等、自己防衛をしてください。
日本人二人(旅行者と留学生)が秀水街の地下一階革製品売り場を歩いていると、ある売り場に引き入れられ、女性店員からいろいろ製品を見せられた。女性店員が腕をつかんで放さず、「いくらだったら買うのか」としつこく迫った。あまりにしつこいので、留学生が中国語で、「食事の時間だし、お金もないので、そろそろ出て行かせてほしい。」と何回か言った。
女性店員は二人が中国語がわかると思い、「日本人が中国を攻撃している。」とわめきだした。そのうち他の店の店員も、「誰が中国を攻撃しているって?」と言いながら集まってきた。かなり剣呑な雰囲気になってきたところで、別の店の男性店員が、急に、「おまえは南京の事件を知っているのか。」「私は南京人だ。」「親戚が日本人に殺された。」などと言い出し収拾がつかなくなった。二人は無理矢理にその場を逃れるという感じで外に出ることができ、そのまま秀水街の外へ出て行った。
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