1.新疆ウイグル自治区では、8月4日にカシュガルにおいて、車両が公安関係者の列に突っ込んだ後、同車両に乗っていた者が手榴弾2個を投げ、32人の死傷者が出る事件が発生しました。また、報道によれば、10日には、同自治区内のアクス地区クチャ県において、現地の公安機関と工商管理所等にタクシーで乗りつけた者が手製の爆発物を投げ込み、警察車両2台が爆破される事件が発生しました。同事件において、公安警察はその場で容疑者5人を殺害しましたが、公安警察2人、警備要員1人が負傷しました。
2.中国政府の発表によれば、中国におけるテロ事件は主として新疆ウイグル自治区内で発生しています。そして同自治区では、ウイグル族を主体とする少数民族の一部がいくつかの地下組織を結成し、同自治区全域を領土とするイスラム国家「東トルキスタン国」の建設を目的に民族独立運動を行っていると言われています。
3.つきましては、北京オリンピック開始直前及び開催中に上記1.のような事件が発生していることに留意し、北京オリンピック期間中に新疆ウイグル自治区への渡航を予定されている方は、渡航の是非を含めた検討を真剣に行い、不要不急の渡航は控えるとともに、渡航される場合には、十分な安全措置を講じることをお勧めします。また、不審者や不審物を発見したり、安全を脅かすおそれがある具体的な情報について見聞きしたりした際には、まず自身の安全を確保するとともに、公安当局(110)や在中国日本国大使館及び各総領事館(連絡先は下記参照)に連絡してください。
4.なお、爆発事件等に関しては、以下も併せて御参照ください。
(パンフレットは、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.htmlに掲載。)
(1)2008年6月27日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」
(2)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:千代田区霞が関2-2-1
電話:03-3580-3311(内線)3678
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:千代田区霞が関2-2-1
電話:03-3580-3311(内線)5139
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
住所:千代田区霞が関2-2-1
電話:03-3580-3311(内線)2902又は2903
○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.annzen.mofa.go.jp/i/
○在中華人民共和国日本国大使館
・北京市建国門外日壇路7号(本館)
電 話:(86-10)6532-2361
FAX:(86-10)6532-4625
・北京市東三環北路2号南銀大厦2階(領事部)
電 話:(86-10)6410-6970
FAX:(86-10)6410-6975
○在重慶日本国総領事館
電話:(86-23)6373-3585
○在広州日本国総領事館
電話:(86-20)8334-3009
○在上海日本国総領事館
電話:(86-21)5257-4766
○在瀋陽日本国総領事館
電話:(86-24)2322-7490
○在香港総領事館
電話:(852)2522-1184
○在大連出張駐在官事務所
電話:(86-411)8370-4077
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