青海省における肺ペストの発生について
        2009年8月7日 
在中国日本国大使館 
          
          
       
          中国衛生部及び青海省衛生庁によれば、青海省海南チベット族自治州興海県子科灘鎮において、肺ペストが発生し、死者も出ているとのことです。現在12人の感染が確認されていますが、感染者は全員親族同士で、うち3名が死亡、9人が入院隔離治療を受けています。8月6日以降、二次感染等感染の拡大は見られておらず、事態は基本的にコントロールされている由です。現在、ペスト菌に有効な抗生物質も多くあり、治療も比較的容易ですので過度に警戒することはありませんが、医療事情が必ずしも良くない現地へ渡航される場合等には最新情報を入手する等し、安全確保に努めてください。なお、今回の感染の概要は以下のとおりです。 
          
        1.青海省衛生庁によれば、青海省海南チベット族自治州興海県子科灘鎮で7月30日、肺ペストの感染疑い例が見つかり、その後の検査により肺ペストであることが確認された。8月6日現在の感染確認患者は12人で感染者全員が親族同士。うち3人が死亡し、残りの9人が入院隔離治療を受けている。1人が危篤状態、1人が快方に向かっている。 
          
        2.青海省ペスト応急指揮部は、現場の医療対応と専門家による応急治療の体制を強化し、省、州、県3レベルの衛生専門スタッフは、ペスト発生地域で消毒、殺虫、ネズミ駆除作業を続行、密接接触者に対する追跡管理と検診・検疫を実施している。8月6日以降新たな感染確認はなく、感染は拡大していない。 
        (海外の感染症に関する情報の入手) 
            海外の感染症に関する情報は、以下のサイトより入手することが可能です。出発前に渡航先の感染症の流行状況等に関する情報を入手することをお勧めいたします。また、日本の空港や港の検疫所においても、リーフレット等を用意し情報提供を行っていますので、ご活用ください。 
          
        厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ 
          http://www.forth.go.jp/ 
         
          国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報) 
          http://  idsc.nih.go.jp/disease.html 
         
          外務省海外安全ホームページ(感染症関連情報) 
          http://www.anzen.mofa.go.jp/ 
         
          外務省ホームページ(世界の医療事情) 
          http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html 
          
        (問い合わせ先) 
          ○外務省領事局政策課(医療情報) 
          電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850 
          ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等) 
          電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 
          ○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/ 
          http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版) 
          
                  |