1月1日付の東方早報に、上海の乳業企業が生産した製品から基準を超えるメラミンが検出された旨の記事がありましたので概要を紹介します。
記事概要(1月1日付東方早報4面)
(見出し)
「上海熊猫乳品公司の粉ミルクから基準を超えるメラミンを検出」(記者:李イ)
(概要)
1.昨日、上海市の関連部門は、国家基準を超えるメラミンを含んだ乳製品を生産販売した容疑で上海熊猫有限公司に対し処分を行った。
2.上海市質量技術監督部門が2009年の汚染物管理監督検査を行ったところ、上海熊猫乳品有限公司が生産した中高年向け高カルシウム粉ミルクから、基準を超えるメラミンが検出された。市の党委員会及び人民政府幹部は本件を重視し、直ちに本市公安局、質量監督、食品薬品監督局、工商局等の関連部門に対し調査を指示した。
3.その結果、同社が生産した4ロット分の粉ミルクと4ロット分の乳調味料から基準を超えるメラミンが検出された。質量技監部門は当該在庫品の移動を禁止し、問題の製品が流通した7ヶ所の地区に対して作業チームを派遣し、既に販売された問題の製品の回収を監督させている。
4.すでに、質量監督及び工商部門は、当該企業の食品衛生許可証、食品生産許可証及び営業免許を取り上げている。また、企業代表、総経理及び副総経理等3名の容疑者が起訴された。各関係者の努力により、現在、問題のある粉ミルク及び乳調味料は全てコントロールされており、社会に対する危害は引き起こされていない。
※在中国日本大使館からのアドバイス
有害物質であるメラミンを食品に添加することは禁止されていますが、現在でもメラミンを含有している粉乳を使用して市場に流通させる事件が発生しています。乳製品については、信頼できる生産企業や販売店のものを購入するようお勧めいたします。
|