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食品安全問題(持ち帰り料理用の容器の安全性)

(10.05.18)

 

 

 5月11日付チャイナ・デイリー(中国日報)に、持ち帰り料理用の容器の安全性に関する記事がありましたので、概要を紹介いたします。

 

◇ 在中国日本大使館からのアドバイス
 

  • 食器、調理器具、食品に使用する包装材など(器具・容器包装)は、食品と直接接触することから、化学物質等の溶出により食品を汚染しないよう配慮する必要があります。
  • 中国においても器具・容器包装に関する基準が定められていますが、品質の悪い器具・容器包装や、不適切な使用(非食品用の器具・容器包装の使用、過度の加熱、表面が損傷した器具容器包装の使用など)の場合には、化学物質等が溶出するおそれがあります。

記事の概要(5月11日付チャイナ・デイリー)

レストラン2店舗が有害な持ち帰り料理用容器の使用で告発される

  • Beijing Kaifa Environmental Protection Technology Center は、パラフィン及び炭酸カルシウムを含有する低品質の持ち帰り料理用の容器を使用したとして、Haidian(海淀)区にある最大のショッピングモールNew Yansha(金源燕莎商城)にある2つのレストラン(Donglaishun及びLaobian Dumpling House)に対し、6,694元の賠償を求める訴訟を起こした。

 

  • 10日午後に開かれた裁判の中で、当センターのDong Jinshi所長は、今年3月、これら2店舗のレストランの持ち帰り用容器を調べたところ、"容器はパラフィンや炭酸カルシウムのために酢で容易に溶解し、それらは胆石や子供の知能発達への障害を引き起こす可能性がある。"と述べた。
  • また、20年来の中国環境化学の専門家であるDong所長によれば、食品を容れるそれらの容器は、8時間以内に重量の約30%が失われるとし、北京の持ち帰り用容器の80%以上は、国の品質要件に合致しないだろうと語った。

 

  • 国の品質要件では、持ち帰り用の容器には品質監督機関により発行された安全安心のためのID番号コードが付いていなければならないが、ほとんどの持ち帰り用容器にはこうしたコードがないとDong所長は言う。そして、"こうした容器に入った食品を食べれば、容器に含まれる化学物質も一緒に摂取することになる。それらの化学物質はすぐに健康被害の原因になるわけではないだろうが、影響は蓄積されていく。"と付け加えた。
  • 低品質の容器は、わずか0.07元で販売されている一方、品質の良い容器の単価は、0.20元を超える。"レストランは顧客の健康を犠牲にしてまで持ち帰り用容器のコストを削減すべきではない。我々は北京にあるレストランに関わる有毒な容器やその他の食品安全問題にもっと注意を払うことを望んでいる"とDongは述べた。

 

  • しかしながら、この2店舗のレストランは、裁判中、罪を強く否定した。"この件では誰も食中毒になっておらず、我々が80人に病気をもたらしたわけではないため、客の健康に障害を与えたとして我々は告発されるべきではない"とレストラン側の弁護士は主張した。また、この2つのレストランの持ち帰り用ボックスのサンプルを法廷に提出することを拒んだ。判決は、5月20日に言い渡される予定。


 

在中国日本国大使館
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