台湾で製造された食品に可塑剤(フタル酸ビス(2-エチルヘキシル):DEHP)が混入されていた問題について,中国政府が問題の製品リスト等を公表していますので,以下,ご参考までに関連の情報を掲載します。
(概要)
- 5月下旬,台湾の食品添加物メーカーが,可塑剤(フタル酸ビス(2-エチルヘキシル):DEHP)を混入した食品添加物を製造し,その添加物が使用された食品が台湾内に流通し,一部の食品が中国やその他の国に輸出されていたことが判明。
(注)DEHPは,フタル酸エステルの1種で,ポリ塩化ビニルを主成分とするプラスチックの可塑剤(柔らかくするために添加剤)として使用される物質。ヒトに対する発がん性等が指摘されているが,科学的に明らかとなっていない。
(中国政府の対応)
- 6月1日,中国政府は,台湾からの問題の製品(スポーツ飲料、果汁、茶飲料、ジャム、澱粉類、食品添加物)の輸入を一時停止,問題の企業・製品のリストを公表,中国国内に流通している問題の製品に対する回収の実施、関連製品を製造する企業に対する点検,DEHPのブラックリスト(これまでに食品に違法添加されたことのある非食用物質のリスト)の追加等の措置を実施。
- 広東省東莞市昱延食品有限公司が台湾の可塑剤が混入された原料を使用して食品添加物を製造し,関連製品が省内の広州,江門等に流通していたことが判明,回収等の措置を実施。
- 6月11日,広東及び浙江省の4企業,8製品からフタル酸エステル類が検出。本製品の購入・使用の禁止を通知。
(問題の製品等のリスト)
(関連ウェブサイト)
(http://www.aqsiq.gov.cn/)
(http://www.moh.gov.cn/publicfiles//business/htmlfiles/zt09070801/index.htm)
(http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101001ky1) |