北京市公安局は5月15日から8月31日の期間、「三非」外国人取り締まりキャンペーンを行う旨発表しました。「三非」とは「不法入国」、「不法滞在」、「不法就労」を指すもので、市当局は、市内でのパトロール(街頭)での抜き打ち検査等を行うこととしています。
中国に滞在する満16歳以上の外国人については、法律上常時旅券を携行することが義務づけられており、上記期間中は、街頭において旅券の提示を求められることが増加することも予想されます(今期のキャンペーンにおいては、外国人が集中している三里屯、五道口、望京等の地域での取り締まりを強化することが報じられています。)。
中国に滞在される邦人の方におかれては、上記キャンペーン期間に限らず旅券の携行を心がけていただくとともに、ご自身の中国滞在資格(ビザや居留許可の期限)の有効期限につきご注意いただくようお願いします。
【関連法規】(仮訳)
外国人入境出境管理法十三条 居留
外国人が中国に在留する際には、中国政府の主管部門が発行した身分証或いは居留証明書を所持しなければならない。
外国人入境出境管理法実施細則第二十五条 居留
中国に在留または滞在する満16歳以上の外国人は、居留証明書または旅券を常時携帯し、公安当局の検査に備えなければならない。
外国人入境出境管理法実施細則第四十三条 処罰
実施細則第二十四条、二十五条の規定に違反して、居留証明書の提示要求にしたがわず、旅券若しくは居留証明書の不所持、或いは公安局の検査を拒絶した外国人に対しては、警告または500元以下の罰金を科すことができる。犯罪経緯が重大である場合には、期限内の出国を併科することができる。
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