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中国国内での粉ミルクの回収等について(情報提供:第1報)

 

2013年8月7日
在中国日本大使館

 

 

 ニュージーランドの乳業会社「フォンテラ社」が製造した乳製品(たんぱく質濃縮ホエイパウダー)から、ボツリヌス菌の遺伝子が検出されたことを受けて、現在、中国国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)が、粉ミルクの回収等について次の情報提供を行っていますのでお知らせします。

 

 

1.ニュージーランド産粉ミルクのボツリヌス菌汚染問題について措置を要求
83日)
 8月2日、ニュージーランドの「フォンテラ社」は、昨年5月に同社の工場で生産したたんぱく質濃縮ホエイパウダーから、ボツリヌス菌が検出されたと発表した。この件を国家質検総局は重視し、直ちに在中国ニュージーランド大使館と連絡を取り、ニュージーランド側が直ちに措置を取り、問題製品による中国消費者への健康被害を防止すること、輸入業者に直ちに汚染された可能性のある製品を回収することを要求した。各地の検験検疫機構には、さらにニュージーランドから輸入した乳製品に対する検査や監督管理を強化するよう要求した。国家質検総局は引き続き本事案に注目していく予定である。

 

2.フォンテラ社より汚染可能性ある製品を輸入した4社のリストを公表
84日)
 中国側とニュージーランド側は調査により、中国の輸入業者(4社)が、ボツリヌス菌で汚染された可能性のある「フォンテラ社」の商品を輸入したことを明確にした。
 当該4社はそれぞれ①杭州娃哈哈保健食品有限公司、②杭州娃哈哈輸出入有限公司は14.475トンのたんぱく質濃縮ホエイパウダーを、③上海市糖業(集団)有限公司は4.8トンのたんぱく質濃縮ホエイパウダーを、④多美滋嬰幼児食品有限公司は208.55トンの粉乳を輸入した。上記企業は問題製品について追跡調査、回収等の措置を講じた。

 

3.3ロットのニュージーランド新生児・幼児用調合粉ミルクを食用しないこと
84日)
 国家質検総局はニュージーランド政府の関連部門から「当該国“Nutricia社”がリコール通知を公表し、ニュージーランド市場で販売されている3ロットの新生児・幼児用調合粉ミルクをリコール」との通報を受けた。リコールされたのは、
Karicare Infant Formula Stage10-6ヶ月用、ロット番号3169及び3170、賞味期限2016617日と2016618日)
Karicare Gold+ Follow On Formula Stage 2 (6-12ヶ月用,ロット番号D3183、賞味期限20141231)
 ロット番号や賞味期限は缶の底に表示されている。消費者は上記ロット番号の製品を幼児に食べさせないこと。同社の他の商品はリコールの対象にはなっていない。リコール通知はニュージーランドの「フォンテラ社」の8月3日夜の通知に基づいて決定されたものである。同社が“Nutricia社”に提供した一部の原料に汚染の可能性があったことから、予防的にリコール措置を講じたものである。
 国家質検総局は調査により、上記製品は通常の貿易方法を通じて輸入された物ではないと表明した。同総局は、個人で持ち帰ったり、郵便やネット通販により上記製品を購入した場合は、食用を避けるべきであると緊急に注意を呼び掛けている。
“Nutricia 社”のリコール通知は次の同社ホームページにて掲載されている。http://www.nutriciababy.co.nz/main/aboutus/news.html

 

4.ニュージーランドKaricare幼児用調合粉ミルクに関する最新の注意事項を夜中に緊急公布85日)
 4日、国家質検総局は在中国ニュージーランド大使館から「ニュージーランド第一次産業部長が再び消費者に対してアドバイスを実施」との最新通報を受けた。当部長は、“Nutricia社”が生産した「Karicare Stage1」と「Karicare Gold+ Follow On Formula Stage 2」の汚染の可能性を排除することができないため、新規の通知が出るまで、幼児にそれらの製品を与えず、他のブランドの調合粉ミルクを与えることを推奨した。ニュージーランド第一次産業部長は、消費者に上記製品を食用しないようアドバイスを行ったが、回収は実施していない。
 国家質検総局は、すでにニュージーランド政府に対し、汚染された可能性のある“Nutricia社”の製品に関する全面的で正確な情報の提供、着実かつ有効な措置を執り中国に輸入される乳製品の安全を確保するよう要求した。国家質検総局はニュージーランド側の調査の進展を注目すると同時に、消費者に上記2つの幼児用調合粉ミルクの提供をしばらく停止するよう呼びかけている。

 

5.ニュージーランド新生児・幼児用調合粉ミルク事案に対する迅速対応85日)
 8月2日、ニュージーランドの「フォンテラ社」は、昨年5月に同社工場で生産された、たんぱく質濃縮ホエイパウダーからボツリヌス菌が検出されたと発表した。
 専門家は、ボツリヌス菌は致命的な細菌であり、繁殖段階で毒素を産生し、毒性が最も強いたんぱく質の一つであると説明した。中国はニュージーランド産粉ミルクの主要輸入国の一つである。ニュージーランドの企業がたんぱく質濃縮ホエイパウダーからボツリヌス菌を検出したことは一大事であり、問題解決は一刻の猶予もできない任務である。
 国家質検総局は直ちに在中国ニュージーランド大使館と連絡を取り、関連情報を提供し、有力な措置を迅速に執り、問題製品による中国消費者の健康影響を厳格に予防するよう求めた。その後、国家質検総局は輸入業者に汚染されている可能性のある製品の回収を要求した。
 その上、各地の検験検疫機構に対し、この件について重視し、科学的に計画を立て、さらにニュージーランドから輸入した乳製品に対する検査や監督管理を強化するよう要求した。
 8月4日の明け方、国家質検総局は以下の内容の緊急の消費警告を発出した。問題製品は通常の貿易手順を通じて輸入された物ではない。個人で持ち帰ったり、郵便やネット通販により上記製品を購入した場合は、食用を避けるべきだと緊急に注意を呼び掛けている。
 ニュージーランド政府関連部門の通報に基づき、“Nutricia社”はリコール通知を公布し、ニュージーランド市場における3つのロットの新生児・幼児用調合粉ミルクをリコールした。

 

リコールされたのは、
①Karicare Infant Formula Stage1(0-6ヶ月用、ロット番号3169及び3170、賞味期限2016
6月17日及び2016年6月18日)」
②Karicare Gold+ Follow On Formula Stage 2 (6-12ヶ月用,ロット番号D3183、賞味期限2014年12月31日)」。
 ロット番号や賞味期限は缶の底に表示されている。国家質検総局の指導のもとで、各地の検験検疫機構は一つずつ調査していた。同総局はニュージーランド側と緊密に連絡し合い、情報交換を行っていた。中国側とニュージーランド側は更なる調査により、中国国内の輸入業者(4社)が、ボツリヌス菌によって汚染された可能性のある、「フォンテラ社」の商品を輸入したことを明確にした。
 その後、国家質検総局はその4社を公表した。①杭州娃哈哈保健食品有限公司、 ②杭州娃哈哈輸出入有限公司は14.475トンのたんぱく質濃縮ホエイパウダーを、③上海市糖業(集団)有限公司は4.8トンのたんぱく質濃縮ホエイパウダーを、④多美滋嬰幼児食品有限公司は208.55トンの粉乳を輸入した。4社は迅速に問題製品について追跡調査、回収、隔離、処分を行うと同時に関連措置を執った。
 週末、数億のネットユーザーはマスコミによる新生児・幼児用調合粉ミルクに関する記事を読み、数億の携帯ユーザーは新生児・幼児用調合粉ミルクに関するメールを受けた。

 

6.雅培公司に対し、ボツリヌス菌汚染可能性ある製品回収要求
86日)
 8月5日、国家質検総局は在中国ニュージーランド大使館から、ニュージーランドの「フォンテラ社」が雅培(上海)貿易有限公司に輸出した2つのロットの新生児・幼児用調合粉ミルクはボツリヌス菌によって汚染されたリスクがあるとの通報を受けた。製品名は
①雅培幼児喜康力(Stage3)900グラム缶(ロット番号は287834K402287844K402,生産日201352日(共に)、賞味期限は20151031日)
国家質検総局は、既に雅培公司に責任を履行し、関連製品を回収し、中国消費者の健康を切実に守るよう要求した。

 

参考1:中国国家質量監督検験検疫総局ホームページ関連情報
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/201308/t20130803_370659.htm
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/201308/t20130804_370673.htm
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/201308/t20130804_370678.htm
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/201308/t20130805_370702.htm
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/201308/t20130805_370737.htm
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/201308/t20130806_370913.htm

 

参考2:ボツリヌス菌とは
土壌中や河川、動物の腸管など自然界に広く生息していて、酸素のないところで増殖する菌です。毒性の強い神経毒を作りますが、80℃で30分間の加熱で毒素は無害化されます。

 


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