1.鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例
(1)3月14日、湖北省衛生・計画生育委員会は、3月13日に鳥インフルエンザA(H7N9)の近隣の省からの輸入症例を1例確認した、と発表しました。患者は、重症肺炎、重篤な膿血症及び多機能不全(急性呼吸窮迫症候群、感染性ショック、肝腎不全)、多発性嚢胞腎、多発性肝嚢胞を併発しており、家禽類の商業活動に従事していた、とのことです。省衛生・計画生育委員会は本件を重視し、既に患者の隔離・治療、濃厚接触者の管理、疾病の発生状況の監視や健康教育の強化等の予防措置を実施しています。
(2)過去に一部で限定的で継続性のないヒト-ヒト感染例が見つかっていますが、専門家によれば、現時点では、ウイルスの変異状況から、持続的なヒト-ヒト感染は見られないとしています。しかしながら最近では昨年11月以降浙江省、広東省、福建省などでも報告がされておりますので、引き続き注意が必要です。
2.中国、特に上記の感染症例が確認されている地域に滞在中の方、及び渡航・滞在を予定されている方は、在中国大使館及び各総領事館等のホームページを含め、最新情報を随時確認の上、以下の注意事項を参考に行動することをお勧めします。
●生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
●死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
●鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
●手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
●外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
●突然の発熱や咳など、呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。
(関係情報)
○「海外渡航者のための新型インフルエンザに関するQ&A」
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html
○「海外渡航者のための鳥インフルエンザに関するQ&A」
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html
○鳥インフルエンザA(H7N9)について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
○中国国家衛生・計画生育委員会
http://www.nhfpc.gov.cn/zhuzhan/index.shtml
○Avian influenza A(H7N9) virus(WHO)
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp
○在中華人民共和国日本国大使館
住所:No.1 Liangmaqiao Donjje,Chaoyang District, Beijing 100600,
People's Republic of China
(北京市朝陽区亮馬橋東街1号)
電話:010-8531-9800
国外からは(国番号86-10)8531-9800
FAX:010-6532-9284
国外からは(国番号86-10)6532-9284
ホームページ:http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm |