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2017年(7-9月)海外安全対策情報

 

2017年10月
在中国日本国大使館

 


【要旨】
社会・治安情勢は比較的安定していますが,窃盗,詐欺が引き続き多く発生しています。特に,貴重品やパスポートの盗難や,携帯電話等を通じた振り込め詐欺に注意が必要です。  

 

1.社会・治安情勢
社会全体としては比較的安定していますが,盗難や詐欺等の犯罪に注意する必要があります。
この四半期には,盧溝橋事件発生の日(7月7日),終戦記念日(8月15日),柳条湖事件勃発の日(9月18日)等の歴史に関連する記念日がありましたが,反日デモ等の邦人安全に大きな影響を与える事案は発生しませんでした。一方で,10月の第19回党大会を前に,政府当局による治安管理強化の動きが見られました。
7月には深セン市の慈善組織と称する「善心匯」が北京市で大規模な抗議行動を起こし,公安に拘束される事案が発生しています。

 

2.一般犯罪・凶悪犯罪等の状況
(1)最近の中国における主な犯罪としては,詐欺,窃盗,住居侵入が挙げられます。
(2)詐欺については,携帯電話やネットを通じた「振り込め詐欺」の被害が多く,邦人の被害も報告されています。警察,検察,裁判所をかたって個人情報の提供を強要したり金銭の振込を強要したりするほか,金融機関,通信会社,ネットショップ等を詐称する者も多く,手口も多様化しています。
また,迷惑メールやアプリ等によるフィッシングサイトにも注意が必要です。北京市公安局は,露天店舗やシェア自転車等の二次元バーコードの上に偽のバーコードを貼り付けるタイプのフィッシング詐欺への注意喚起をしています。
(3)ATMにおける偽札の出金,タクシーの料金支払い時に100元札を偽札にすり替えられる事案等,偽札での邦人の被害も報告されています。タクシーでの偽札被害について,北京市公安局は,偽札犯罪を行使するタクシーはナンバープレートを偽装する「クローンタクシー」であることが多いとして取締りを強化しており,速やかに警察に通報するよう呼びかけています。
(4)日本人が空港やレストラン,駅,駐車場等で貴重品やパスポートの盗難に遭う窃盗事件は引き続き発生しており,人混みの中では特に注意が必要です。また,タクシー内に荷物や貴重品を置いたままで下車した隙に逃げ去られてしまう,置き引き被害も発生しています。特にパスポートの盗難・紛失には十分注意してください。

 

3.テロ・爆弾事件発生状況
(1)新疆ウイグル自治区では,ここ数年,暴動や無差別殺傷事件など多数の一般市民が犠牲となる事件が発生しています。2016年9月に和田地区皮山県でテロリストの拠点を摘発しようとしたところ,爆発により警官が殉職したとの事案や,12月28日に和田地区カラカシュ(墨玉)県共産党委員会の敷地に4人の暴徒が車で突入し,手製の強力な爆発装置を起爆させ,警官など2名が死亡,3名が負傷する事件が報じられています。新疆ウイグル自治区への渡航・滞在には,引き続き情勢に十分な注意が必要です。(現在,新疆ウイグル自治区及びチベット自治区について,危険情報「レベル1:十分注意してください。」が発出されています。)
(2)その他の地域においても,社会不満を背景とする個人による無差別殺傷事件が発生しています。7月16日,広東省深セン市の米国系スーパーマーケットにおいて,刃物を持った男が無差別に他人を殺傷する事件が発生し,これにより,2名が死亡,9名が重軽傷を負ったとの事件が発生しています。
(3)国際的には,ISILは弱体化しているものの,10月1日(現地時間)米ネバダ州ラスベガスの屋外コンサート会場に向かって銃が乱射され,多数の死傷者が生じる事件が発生したのをはじめ,引き続き多くの事件が発生しています。テロには引き続き注意する必要があります。
(4)万一の際の緊急連絡のため,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくほか,3か月以上中国に滞在する方は在留届の提出を,3か月以内の渡航をされる方は「たびレジ」の登録をお願いします。

 

4.事故,自然災害
(1)8月8日,四川省九寨溝県においてマグニチュード7.0の地震が発生し,19人が死亡,235人が負傷したほか,観光地においても外国人が宿泊する高級ホテル等で大きな被害が発生し,外国人を含む約3万人の観光客が当局の手配するバスにより安全な場所に避難しました。また翌9日には新疆ウイグル自治区伊寧市周辺で震度6.6の地震が発生しています。
(2)6月から7月にかけて全国で豪雨による被害が発生し,土砂崩れ,河川の氾濫等により死傷者を含む被害が発生しています。

 

5.健康・生活
(1)感染症関連では,インフルエンザA(H7N9)の感染例が引き続き報告されており,昨年冬から本年春にかけて感染例,死亡例が急増しました。こまめに手を洗う,生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避けるなど,予防を心がけて下さい。
(2)大気汚染については,華北地方を中心に,深刻な大気汚染が発生する日があります。この四半期はそれほど多くありませんでしたが,毎年秋~冬にかけて特に発生しやすくなります。汚染の深刻な日には,予防を含む健康上の対策を心がける必要があります。


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