山西省武郷県北社小学校建設計画の署名式を実施
(10.02.05)
2月25日、当館における今年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件、「山西省武郷県北社小学校建設計画」の贈与契約署名式が、山西省において執り行われました。署名式には、当館より佐竹健次参事官が、現地側より高玉厚・山西省外僑弁副主任ほかが出席しました。
【案件概要】
(1)案 件 名:山西省武郷県北社小学校建設計画
(2)被供与団体:山西省武郷県人民政府
(3)案件概要:
山西省東南部の武郷県北社小学校において、校舎1棟(レンガコンクリート造、2階建て、建築面積475㎡)および宿舎棟1棟(レンガコンクリート造、平屋建て、建築面積82.5㎡)、塀(60メートル)を建設する。
(4)案件の社会的背景・ニーズ:
山西省東南部に位置する武郷県は面積1,610k㎡、人口21万人。主要な産業は工業であるが、市民の平均年収は2,669元と低く、国家級貧困県に指定されている。
武郷県北社小学校は、1952年に設立され、児童102名(4学年、4クラス)、教師4名(※2009年9月現在)を有している。
現在同校は合計4棟の建築物を有し、総建築面積は600㎡である。1975年に建設された同校の職員室棟2棟(レンガ木造構造、平屋、建築面積計240㎡)は、D級危険建築物に指定され、1棟は使用禁止となった。また、1990年に建設された校舎2棟(レンガ木造構造、平屋、建築面積360㎡)は、B級およびC級危険建築物に指定され、同校児童・教職員は、危険な環境のもと、授業を行っている。さらに、当該2棟の校舎には教室4室、パソコン室及び倉庫しかないため、4~6年生の児童を受け入れられずにいる。
同校は県の学校全体配置計画により農村寄宿制学校として周辺11校の児童を受け入れる計画があるため宿舎が必要となっている。
(5)裨益効果:
本件の実施により、在校生289名、教職員7名(※2010年実施後の予想人数)が快適な学習環境の下で授業を行うことができるようになる。
(6)供与限度額:90,694米ドル(11月24日現在:9,341,482円、 617,972.19元相当)
(7)特記事項:
本件の竣工後、コクヨ・インターナショナル株式会社より武郷県北社小学校に対しノートが寄贈されることになっている。
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