現在位置:ホーム >> 経済分野での日中協力 >> 対中経済協力ニュース

 
大使館案内(住所・開館時間)
大使挨拶
大使紹介
大使インタビュー
大使活動
領事情報/各種手続
日中関係・日本の外交
経済・企業支援
文化・教育
マス・メディア
リンク


 

 

 


 

SINA微博QRコード

TENCENT微博QRコード

We Chat(微信)QRコード

中国の緊急電話

公安局:110

消防:119

交通事故:122

救急車:120又は999

番号案内:114

内蒙古自治区オロチョン自治旗諾敏鎮中心衛生院建設計画の竣工式典を開催

 

(10.04.27)

 

 
 4月27日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「内蒙古自治区オロチョン自治旗諾敏鎮中心衛生院建設計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より柿澤書記官、中国側より内蒙古自治区商務庁外経処処長ほかが出席しました。

 

(1)案件名:内蒙古自治区オロチョン自治旗諾敏鎮中心衛生院建設計画


(2)被供与団体:内蒙古自治区オロチョン自治旗人民政府


(3)案件概要:内蒙古自治区オロチョン自治旗諾敏鎮において、新衛生院及び医療廃棄物処理設備建設資金、医療機材7点の購入資金を供与する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 内蒙古自治区東北部に位置するオロチョン自治旗(旗は県に相当)諾敏鎮は、面積7525k㎡であり、人口約2万5千人を有する。中央政府による「天保工程」(天然資源を保護する方針)実施以降、以前の主産業であった林業が打撃を受けるなどしたため、年間平均収入は1779元(約2万5千円)と貧しく、自治区政府より貧困旗の指定を受けている。医療環境の面でも大きく立ち遅れており、現在住民は劣悪な医療条件の下で治療を受けることを余儀なくされているため、早急な改善措置が必要である。なお、同旗は少数民族居住地域であり、狩猟に頼る伝統的な生活形態から農業等を営み定住する生活へと移行したオロチョン族人口のうち、約4分の1にあたる2千人余りが居住している。


 諾敏鎮中心衛生院は同鎮における唯一の衛生院であり、同鎮内にはその他の医療施設として簡易診療所が16カ所設置されているにすぎない。ところが同院は88年、98年と2度にわたる洪水被害を受けて以来建物の老朽化が深刻で、全体が重度の危険建築物に指定されており、更に昨年11月からは立ち入り禁止措置が取られたことから、その役割を全く果たせていない。現在は付近にある建物の一部を仮診療所として使用し、急場をしのいでいる状況である。また医療機材に関しても、老朽化した機材が多く、中には既に使用に耐えないものもあるため、満足な治療が行うことができない。


 同地域はカシンベック病、結核、流行性出血、甲状腺腫などの疾病率が高く、また分娩に関して既に医療機関での分娩が定着しているため、地域住民の医療ニーズは非常に高いが、上述のような状況であるため病状が深刻な場合は約120kmも離れた遠方の医療機関へ赴かざるを得ない。同地域住民のこのような精神的・経済的負担を軽減するために、衛生院の改築と医療機材の整備は急務である。


(5)裨益効果


 本プロジェクトの実施により、同院がカバーする人口約3万人(同鎮住民及び流動人口)が設備の整った医療環境で治療を受けられるようになる。また、医療レベルの向上により患者数の増加が見込まれるが、右増収による増益は、同地区の貧困人口に対する医療費軽減のために使用する予定である。


(6)供与限度額:88,888米ドル


(2006年6月5日現在:9,866,568円、約71万元相当)


在中国日本国大使館
100600 中国北京市亮馬橋東街1号
Copyright(c):2012 Embassy of Japan in China