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甘粛省華亭県河西中学校校舎建設計画の竣工式典を開催

(10.05.14)

 

 

 5月14日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「甘粛省華亭県河西中学校校舎建設計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より奥書記官、中国側より穆冬梅・華亭県委統戦部長ほかが出席しました。

 


(1)案 件 名:甘粛省華亭県河西中学校校舎建設計画


(2)被供与団体:甘粛省華亭県人民政府


(3)案件概要:

 甘粛省南部に位置する華亭県河西中学校において、教室および職員室兼職員宿舎不足対策として、新校舎棟1棟(レンガコンクリート構造、2階建て、建築面積486㎡、教室6、職員室4)および、職員室・食堂棟1棟(レンガコンクリート構造、1階建て、建築面積199㎡)を建築するための費用を供与する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ:
 甘粛省東部に位置する華亭県は陝西省、甘粛省、寧夏回族自治区の3省の省境に位置する隴東黄土高原地帯に位置する。総面積1,183k㎡、人口約17.3万人、そのうち農民は13.3万人を占めている。華亭県では石炭、陶器の原料となる粘土や石灰石が産出される。主な産業は農業であり、主に栽培されているのは漢方薬に使われる大黄や当帰などであるが、農民一人当たりの耕作面積は約18アールにしかすぎないばかりか、土地はやせており、他に産業もないことから、農民の平均年収は1,280元(約2万円)と貧しく、省級貧困県に指定されている。


 河西中学校は全校生徒455人、教職員29人の河西郷唯一の独立した中学校である。現在使用している校舎2430㎡のうち、883㎡が倒壊の危険性もあるD級危険建築物に指定されたレンガ木造平屋建てで、1978年の学校創立時に地元住民らによって作られた簡易校舎である。大部分の木造部分は虫くい被害のため腐り、屋根のむねの変形が見られ、傾斜などのためいつ倒れるかわからない状況で、教師や学生は身体の危険を感じつつ勉学を続けている。


 また、5月12日の四川大地震後、D級建築物であり取り壊し予定だった教室棟、職員室棟とも壁や土台に大きな亀裂が入り使用不可能となり、事前調査時にはすでに土台を残して全て取り壊されていた。08年には学生は20人増加し475人へ、寄宿生は40人増え243人へ、教師も1人増え30人となり、校舎・宿舎不足が悪化している。


 華亭県の年間財政収入は県職員給料と通常事務費でぎりぎりの状況である。地方財力は主に住民の生活条件を改善することに使われ、社会事業発展への経費投入は相対的に不足している。教育事業は全県の社会事業の最大部分を占めているが、財政問題は大きく経済基盤が弱い。


 かかる事情に鑑み、現地政府は当校の教育環境の改善を図るべく新校舎1棟および職員室・食堂棟1棟を建設することを決定したが、当県は省級貧困県であり、十分な予算措置をとることが困難であるため、日本政府に援助を要請越したものである。


(5)裨益効果:

 本件の実施により、華亭県河西中学校475人と教職員30人が安全かつ快適な校舎で勉強することができるようになる。 


(6)供与限度額:87,999米ドル(2008年10月6日現在:9,932,587円、601,229元相当)


(7)特記事項:
 本件の竣工後、コクヨ・インターナショナル株式会社より河西小学校に対し1,000冊(児童1人あたり2冊)のノートが寄贈されることになっている。



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