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内蒙古自治区科右前旗科尓沁鎮小学校校舎建設計画の竣工式典を開催

(10.07.29)

 

 

  7月29日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「内蒙古自治区科右前旗科尓沁鎮小学校校舎建設計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より飯嶋書記官、中国側より陳潔・内蒙古自治区興安盟行政公署副盟長ほかが出席しました。

 

 

(1)案件名:内蒙古自治区科右前旗科尓沁鎮小学校校舎建設計画


(2)被供与団体:内蒙古自治区科右前旗人民政府


(3)案件概要:内蒙古自治区科右前旗科尓沁鎮第一小学校の学習環境改善を目的として、危険建築物指定を受けた平屋建て教室を取り壊し、新たに教学楼(2階建て、面積1,001㎡、レンガコンクリート構造)を建設するための資金を供与する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 内蒙古自治区東北部、大興安嶺山脈の南麓に位置する科右前旗は人口42万人、面積2万800k㎡を有する。天然資源に乏しく、住民の多くは農牧業で生計を立てているが、平均年収は1,287元(農牧民は1,160元)と低く止まっており、経済発展の速度は緩慢である。近年においては洪水、旱魃等自然災害が相次ぎ、農牧業を営む住民らの生活はさらに困難の度を増しており、自治区級貧困旗の指定を受けている。


 同旗科尓沁鎮第一小学校(児童数342人、教師数27人、クラス数15)はモンゴル語と中国語の両言語で授業を受けることができる民族小学校であり、児童の4分の1以上がモンゴル族の子弟で占められている。同校は同鎮における唯一の民族小学校であるため、モンゴル語を含む民族の伝統教育を受けさせることを望む父兄の子弟が広い地域から集まってきており、同地域における民族教育に重要な役割を果たしていると言える。


 しかし、同校が有する教室校舎面積のうち約3分の1に当たる500㎡は、1978年に建設された木造レンガ構造のもので、既に老朽化が激しく、壁や天井には亀裂が入り、雨漏り等の現象が見られ、倒壊の恐れのあるD級危険建築物指定を受けている。このため、児童たちは老朽化程度の比較的軽い限られたスペースにおいて授業を受けざるを得ないほか、図書室やパソコン教室等の特別教室を設置するための校舎も確保できていない。更に、同校は本来604人の学齢児童をカバーするべきところであるが、上記のように十分なスペースが確保できていないため、現在、200人以上が他校に通学することを余儀なくされている。左記小学校は同校より学習条件が劣るほか、通学距離も最長では6kmと遠いため、児童らの身体的負担は重く、通学途中における交通事故等の発生も懸念される。


 これら状況を改善させるため、危険建築物指定を受けた平屋建て校舎1棟を取り壊し、新たに2階建ての教学楼1棟を建設することにより、学習環境の改善を図り、同地域における民族教育を発展させていくことは急務である。


(5)裨益効果


 本件の実施により、同校児童及び周辺村級学校3校の児童710人が十分な教室面積と整備された学習環境の下、授業を受けることが可能となる。


(6)供与限度額85,741米ドル(2007年9月12日現在:9,945,956円、約64万元相当)


(7) 本件の竣工後、コクヨインターナショナル株式会社より同小学校に対し1,420冊(児童1人あたり約2冊)のノートが寄贈された。



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