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内蒙古自治区赤峰市巴林左旗浩爾吐中心衛生院救急センター医療機材整備計画の機材引渡し式典を開催

 

(10.08.18)

 

 

 8月18日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「内蒙古自治区赤峰市巴林左旗浩爾吐中心衛生院救急センター医療機材整備計画」の機材引渡し式が現地で行われました。機材引渡し式には、当館より垣内書記官、中国側より趙新華・内蒙古自治区巴林左旗政府副旗長ほかが出席しました。

 

 

(1)案件名:内蒙古自治区赤峰市巴林左旗浩爾吐中心衛生院救急センター医療機材整備計画


(2)被供与団体:内蒙古自治区赤峰市巴林左旗人民政府


(3)案件概要:内蒙古自治区赤峰市巴林左旗富河鎮(元:浩爾吐郷)において、衛生院の医療機材を整備する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ:


 内蒙古自治区赤峰市北部に位置する巴林左旗は人口35万8,500人(うち少数民族割合約33%)、面積6,644k㎡を有する。住民の大部分(84.67%)は農牧業により生計を立てているが、自然条件は厳しく、2008年の平均年収は都市部で9,927元、農村部で4,363元と低い。また旗農村牧畜地区人口の23.6%は平均年収が1,500元に満たない厳しい生活を強いられており、同旗は国家級貧困旗県に指定されている。


 同旗浩爾吐中心衛生院(医師数10人、看護士数3人、職員7人、ベッド数20床)は、同鎮2.6万人及び周辺地域の住民10万人余りに対して医療サービスを行う鎮中心衛生院である。年間診察患者数は4万3,000人、年間手術執刀数は450例。同院では、所有する医療機材の老朽化や不足から、患者らのニーズに応えきれておらず、2007年、医療機材の老朽化や不足等理由による上級機関への搬送者は170人、そのうち2人が死亡、うち1人は妊婦であった。2008年の搬送者は144人、そのうち3人が搬送中に死亡、うち1人は妊婦であった。これらは医療機材があれば救えた命である。


 2009年、上級部門である内蒙古自治区衛生庁が資金を負担し、同院に対し病棟の補修工事及びエコー装置、心電図装置、レントゲンの整備を行うこととなった。しかし、医療機材の老朽化や不足が目立つ同院では、いまだ十分な医療環境の下で治療が行われているとはいい難い。例えば、90年に購入した手術ベッドは老朽化が激しく通常手術においてほとんど使用できない状態であり、胃洗浄機や電子メスなど基本的な医療器材も有していない状態である。同地区は、旗中心地から60キロと遠く、カバー範囲が広いことに加え、必要とされる医療レベルも高まっている現状においては、住民に提供する治療の範囲を拡大し、より危険要素の少ない条件の下で健康回復に専念できる環境作りを急ぐ必要がある。このため地元政府では、このように劣悪な医療環境を改善し、住民らのニーズに応えるために、老朽化したり既に使用不可能となった機材を更新し、併せて必要な機材を新たに購入することにより、医療サービスの範囲を広げると同時に、同院医師らに対する技術研修を実施し、医療レベルの底上げを図ることを目指している。


 上記の状況を改善するため、医療機材の整備は急務である。


(5)裨益効果


 本件の実施により、富河鎮住民2.6万人及び周辺地区住人10万人の医療条件が改善される。


(6)供与限度額:86,017米ドル(2009年9月1日現在:8,859,751円、約59万元相当)


(7) 本件の実施に当たり、衛生院の名称が巴林左旗中日友好医院と改名され、除幕式も同時に行われた。



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