内蒙古自治区通遼市開魯県大楡樹鎮衛生院入院病棟建設計画の竣工式典を開催
(11.01.17)
1月17日、草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「内蒙古自治区通遼市開魯県大楡樹鎮衛生院入院病棟建設計画」の竣工式が現地で行われました。竣工式には、当館より臼井参事官、中国側より陸 鉄釣・中国国際青年交流中心環境保護合作部部長ほかが出席しました。
(1)案件名:内蒙古自治区通遼市開魯県大楡樹鎮衛生院入院病棟建設計画
(2)被供与団体:内蒙古自治区通遼市開魯県人民政府
(3)案件概要:内蒙古自治区通遼市開魯県大楡樹鎮において、衛生院入院病棟を建設する。
(4)案件の社会的背景・ニーズ:
内蒙古自治区中東部に位置する通遼市開魯県は面積4,488k㎡、人口40万1,000人を有する。人々は主にトウモロコシ、豆類、稲などの生産を中心とした農業で生計を立てている。平均年収は都市部で6,962元、農村部で4,008元と低い。
大楡樹鎮衛生院(医師数28人、看護士数4人、ベッド数16床)は、同鎮及びその周辺の住民2.8万人余りに対して医療サービスを行っている。年間診察患者数は2万1,000人、年間手術執刀数は650例。同院には業務用の部屋が15間あり、そのうち7間を病室、8間を事務室として使用している。しかし1958年に建設された入院病棟は、既にD級危険建築物に指定され、取り壊しが必要であり、患者らが安全な環境のもと治療を受けることは容易ではない。また、毎日約50人が入院を必要としている同院において病室数は絶対的に不足しており、患者が多いときには事務室を臨時的に病室として使用する。このような措置をとっているにも関わらず病棟不足による患者の他院への転送率は全体の約60%にのぼり、必然的に患者の医療費負担も増加している。
(5)裨益効果:
本件の実施により、同鎮及びその周辺の住民2万8千人の医療条件が改善される。
(6)供与限度額:91,076米ドル
(7)その他:完成後、「中日友好大楡樹衛生院」に名称変更。
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