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「陝西省鎮安県茅坪回族鎮上水道整備計画」の竣工式を開催

(11.06.01)

 

 

 6月1日、陝西省寧強県のプロジェクトサイトにおいて、平成21年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「陝西省鎮安県茅坪回族鎮上水道整備計画」の竣工式が執り行われました。当館より原田書記官が、中国側より宮貴俊・陝西省人民政府外事弁公室副主任ほかが出席しました。

 

 

(1)案 件 名:陝西省鎮安県茅坪回族鎮上水道整備計画


(2)被供与団体:陝西省鎮安県人民政府


(3)案件概要


 陝西省東南部の鎮安県茅坪回族鎮において、上水道設備の整備不足による飲用水問題を解決するため、上水道設備(取水施設2基、ろ過池2基(5.28㎥)、浄化装置1基、貯水池1基(154.44㎥)、管理棟1棟(50㎡)、導水・送水施設)を整備する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 陝西省東南部に位置する鎮安県は面積3,487k㎡、人口28.54万人のうち回族、満族などの少数民族が1.05万人を占める。主要な産業は農業であるが、農村部の県民の平均年収は2,505元と低く、国家級貧困県に指定されている。


 茅坪回族鎮現有の上水道設備は80年代初頭に建設されたもので、配水管が劣化し水漏れが発生しているほか、貯水池容量が10㎥と小さく、現在水道管が敷設されている164戸1,680人への給水も十分には行えず、断水が頻発している。その上、取水地点から貯水池まで導水管が敷設されておらず、冬季は凍結により4ヶ月以上も給水が行われない状況にある。また、ろ過池や沈殿池が設置されていないため、泥や砂、落ち葉等の混入が見られ、水質検査の結果、細菌が混入する等、飲用水としては適さない状況にある。


 一方、水道管が敷設されていない地域の大多数の住民は、付近の河川まで日々水を汲みに行く生活を余儀なくされているが、当該河川の水は近隣の生活排水が混ざった不衛生なものであり、飲用水として適さない状況にある。


 上記の結果、地域住民約4,300人が不衛生な水を利用している状況にあり、同地域での胃腸疾患発生率は6.6%(同県内の上水道設備が整備されている西口回族鎮では2.9%)と、他地域より高くなっている。


 上記のような住民の飲用水問題を解決するためには、新たな上水道設備を整備する必要があるが、県政府の財政状態は支出超過(歳入1.45億元、歳出3.95億元:08年)にあり、上水道施設整備のための資金を捻出することが困難であったため、日本政府が支援したものである。


(5)裨益効果


 本件の実施により、茅坪回族鎮の住民約4,300人が安全な飲用水を確保できるようになる。


(6)供与限度額:85,039米ドル(2009年8月24日現在:8,759,017円、約58万元相当)


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