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「陝西省略陽県魚洞子郷メタンガス貯蔵池建設計画」の竣工式を開催

(11.06.03)

 

 

 6月3日、陝西省寧強県のプロジェクトサイトにおいて、平成21年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「陝西省略陽県魚洞子郷メタンガス貯蔵池建設計画」の竣工式が執り行われました。当館より原田書記官が、中国側より宮貴俊・陝西省人民政府外事弁公室副主任ほかが出席しました。

 

 

(1)案 件 名:陝西省略陽県魚洞子郷メタンガス貯蔵池建設計画


(2)被供与団体:陝西省略陽県人民政府


(3)案件概要


 略陽県魚洞子郷の五郎坪村、王家庄村の農家130戸に対しメタンガス貯蔵池(8㎥)及び付属設備を設置する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 陝西省西南部に位置する略陽県は面積2,831k㎡で、管轄面積の97.7%が山地で占められている。人口21万人のうち少数民族が1.17万人を占める。主要な産業は農業であるが、農村部の県民の平均年収は2,704元と低く、国家級貧困県に指定されている。


 五郎坪村、王家庄村の住民は、日々の食事の煮炊きの際、薪や乾燥茎を主な燃料としているが、当該燃料の確保に毎日多大な労力を費やしており、また、当該燃料の使用時には大量の煤が発生するため、大気汚染や住民の健康への影響も懸念されている。


 メタンガスは家畜や人の糞尿から自然発生するもので、これを薪や乾燥茎に代わる主燃料として利用することは、燃料収集にかかる労働負担の軽減、自然環境の保護につながる(今回各戸に設置予定の8㎥のメタンガス貯蔵池には、年間2,000kg以上の薪の削減効果があり、生活燃料の80%を賄うことができる)。さらに、屋内にガス灯を取り付けることで照明としても利用できるほか、ガス発生後の残留物は良質な肥料として利用できるなど多面的なメリットに富んでいるため住民のニーズも高く、メタンガス貯蔵池は主に中国内陸部で急速に普及が進んでいる。


 同県としても労働負担軽減、自然環境保護等の観点からメタンガス利用を広めたいと考えており、07年には県レベルの農村エネルギーステーションとその傘下にメタンガスサービスセンターを設置し、メタンガス貯蔵池の普及地域の拡大、既に設置済みの家庭へのメンテナンスや部品販売等を行ってきた。


 しかしながら、同県は、2008年5月12日の四川大地震により、学校や医療機関、農家の建物倒壊等の被害や経済的打撃を受け、財政は支出超過(歳入0.97億元、歳出2.74億元:08年)となっており、メタンガス貯蔵池普及に十分な予算措置をとることが困難であったため、日本政府が支援したものである。


(5)裨益効果


 本件の実施により、略陽県魚洞子郷の住民130戸606人(五郎坪村:50戸221人、王家庄村:80戸385人)の燃料収集にかかる労働負担が軽減されるとともに、メタンガスを代替エネルギーとして利用することで、地域の自然環境保護、農業生産効率の向上、住民の健康増進に寄与する。


(6)供与限度額:88,942米ドル(2009年8月24日現在:9,161,026円、約60万元相当)


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