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「新疆ウイグル自治区巴音郭楞蒙古自治州南部医療環境改善計画」の贈与契約署名式を開催

(12.03.09)

 

 

  3月9日、北京市中国少数民族経済研究会会議室において、平成23年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「新疆ウイグル自治区巴音郭楞蒙古自治州南部医療環境改善計画」の贈与契約署名式が執り行われました。当館より岩本参事官、垣内一等書記官他が、中国側より楊帆・中国少数民族経済研究会 常務副会長兼秘書長、于碩・中国少数民族経済研究会 副秘書長兼事務室主任他が出席しました。

 

 

【署名案件】


(1)案 件 名:新疆ウイグル自治区巴音郭楞蒙古自治州南部医療環境改善計画


(2)被供与団体:中国少数民族経済研究会


(3)案件概要


 新疆ウイグル自治区巴音郭楞蒙古自治州南部地区に所在する新疆生産建設兵団農ニ師且末支隊の病院において、医療器材を整備する。


(4)案件の社会的背景・ニーズ


 新疆生産建設兵団農ニ師且末支隊(以下この項において「農場」という。)は農業生産等を行う団体であり、新疆ウイグル自治区巴音郭楞蒙古自治州(バインゴリン・モンゴル自治州)南部に位置し、農場が管理する農地等の面積は112k㎡、人口2,760人、そのうち約23.5%が少数民族で構成される県級農場(行政機能としては県級相当の農場)である。農場に所属する住民の平均年収は1,367元(約214ドル)と極めて低く、国家級貧困農場である(平均年収が1,500元以下の新疆生産建設兵団農場。国務院扶貧開発指導会議弁公室が、全国的に見て貧しい地区を支えるため認定)。現在592の県等(県級相当の行政組織も含む)が指定されている。


 現在、農場には、病院が1か所あり、年間問診数は述べ約1,500人、医師1名が勤務する。現有の建物は、1970年に建築され、128㎡の木造構造であり、この建物の約半分(63.5㎡)を病院として使用している(残りの部分は倉庫として使用)。病院は、診察室、薬剤室、病室各1室で構成されており、医療器材は、老朽化した心電図と聴診器しかなく、簡易な医療サービスしか提供できない状況にある。また、当該病院の近隣には且末県が設置する病院施設があるものの、医療保険の制度上(新疆生産建設兵団(以下、「兵団」という)の住民と兵団以外の住民の医療保険システムは異なる。このため、兵団の住民は、兵団が管轄する病院で受ける医療サービスに対してのみ医療保険が適用され、兵団以外の病院では全額自己負担となる。一方、兵団所属ではない住民は、兵団が管轄する病院で受ける医療サービスに対して医療保険が適用されず、全額自己負担となる)、農場に所属する住民は利用が事実上困難な状況にあり、重篤な患者は車で片道8時間もの時間をかけて720km離れたコルラ市に通院しなければならないため、適切な治療を受けるには、時間、費用面で大きな負担となっている。


 住民の健康管理の点から、医療器材の整備は必要不可欠であるが、農場の財政は支出超過(歳入:1,350万元 歳出:2,250万元:2010年)の苦しい状況にあり、医療器材購入に係る経費を全額捻出することは困難である。


 この状況に対して、北京に本部を置くNGO「中国少数民族経済研究会」が同病院に医療器材を提供し、同地の生活環境を改善する計画を立案したものの、同団体の収入源は国内外からの支援金で、独自で十分な予算措置をとることが困難であるため、その実施に係る費用を日本政府へ要請越したものである。


(5)裨益効果


 本件の実施により、且末農場の住民2,760名が質の高い医療サービスを享受できるようになる。


(6)供与限度額:103,635米ドル

 


在中国日本国大使館
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