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「湖南省永順県砂ハ鎮衛生院官ハ分院総合楼建設計画」

「湖南省汝城県大坪鎮聯村小学校校舎建設計画」

の贈与契約署名式を開催

(15.03.12)

 

 

 3月12日、湖南省において、平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「湖南省永順県砂ハ鎮衛生院官ハ分院総合楼建設計画」および「湖南省汝城県大坪鎮聯村小学校校舎建設計画」の贈与契約署名式が執り行われました。当館より林禎二・公使ほかが、中国側より周越・湖南省商務庁副庁長ほかが出席しました。

 

 

 

【署名案件】(計2件)


案件1
(1)案 件 名:湖南省永順県砂ハ鎮衛生院官ハ分院総合楼建設計画
(2)被供与団体:湖南省永順県砂ハ鎮人民政府
(3)供与限度額:98,342米ドル
(4)案件概要:湖南省西部の永順県砂ハ鎮衛生院官ハ分院において、住民に安全性の高い医療サービスを提供するため、D級危険建築物と指定された衛生院を取り壊し、新しく総合楼(コンクリート構造、4階建て、建築面積1,200㎡)一棟を建設する。
(5)裨益効果:砂ハ鎮住民約3万5千名が安全性の高い医療サービスを受けることができるようになる。
(6)案件の社会的背景・ニーズ
①湖南省北西部の湘西土家族苗族自治州に位置する永順県は面積3,811k㎡、人口約53万人を有し、うち39万人が土家族、ミャオ族などの少数民族である。山地と丘陵地が県土の大部分を占め、特に発展した産業もなく、県民の平均年収は都市部1,100元(約180米ドル)、農村部750元(約122米ドル)と非常に低く、国家級貧困県(国務院扶貧開発指導会議弁公室が、全国的に見て、貧しい地区を支えるために認定したもの)に指定されている。砂ハ鎮は土家族の居住地で、人口3.5万人は全員が少数民族である。
②永順県砂ハ鎮衛生院官ハ分院は1953年に設立された内科中心の公立郷鎮衛生院であり、医師4名、看護師3名を有する。入院ベッド数は25床、年間来院患者数は延べ約1,800人である。
③同衛生院は1953年に建設された衛生院(レンガコンクリート構造、2階建て、建築面積600㎡)を使用しているものの、病棟の老朽化が深刻で、一部地盤沈下による傾斜や漏水を引き起こしており、D級危険建築物(A~D級の4段階)に指定されている。また、使用不可となった診察室や病室が多く、廊下にベッドを設置せざるを得ない状況にあり、正常な医療活動に支障をきたし、患者の早期回復に弊害が生じている。
④こうした状況を改善するためには新衛生院の建設が不可欠であるが、同県は国家級貧困県であり、自助努力で資金を調達することは困難であるため、日本政府へ支援を要請越したものである。

 

【案件2】
(1)案 件 名:湖南省汝城県大坪鎮聯村小学校校舎建設計画
(2)被供与団体:湖南省汝城県大坪鎮人民政府
(3)供与限度額:102,399米ドル
(4)案件概要:湖南省東南部の汝城県大坪鎮聯村小学校において、児童と教師が安全で快適な学習環境の下で授業を行うことができるよう、D級危険建築物と指定された校舎を取り壊し、新校舎(コンクリート構造、3階建て、建築面積661㎡)一棟および予備棟(コンクリート構造、241.2㎡)を建設する。
(5)裨益効果:汝城県大坪鎮聯村小学校の児童約156名、教師5名が安全で快適な学習環境の下で授業を行うことができるようになる。
(6)案件の社会的背景・ニーズ
①湖南省東南部に位置する汝城県は面積2,400.52k㎡、人口約40万人を有する。農村部の平均年収は2,995元(約500米ドル)と非常に低く、国家級貧困県(国務院扶貧開発指導会議弁公室が、全国的に見て、貧しい地区を支えるために認定したもの)に指定されている。
②汝城県大坪鎮聯村小学校は県中心部から車で2時間ほどの山間の集落の中にあり、付近に市街地はなく、周囲は開発の遅れた農村である。
③同校は1946年に建築された校舎(レンガコンクリート構造、平屋、建築面積588.78㎡)を使用しており、児童約156名、教師5名を有している。当該校舎はD級危険建築物(A~D級の4段階)の指定を受け、校舎の一部取壊された関係で、4、5年生は現在、付近の「中心小学校」に通学している。校舎が新築された際には、4,5年生も再び同校で就学することとなる。
④危険建築物指定を受けた現状の校舎は老朽化が非常に進んでおり、学習環境として劣悪であるのみならず、ひび割れも見られるなど、危険性が高い建築物であり、現状のまま利用するのは困難な状況となっている。
⑤引き続き同校への就学ニーズは強く、学習環境の改善が喫緊の課題であることから、新校舎を建設する必要があるが、大坪鎮の財政は支出超過(歳入:854.6千元、歳出:864.5千元:2013年実績)の状態にあり、当該建設費用を捻出することが困難であるため、日本政府へ支援を要請越したものである。
(7)特記事項:本件の竣工後、コクヨ株式会社より同校に対し720冊(児童1名当たり2冊)のノートが寄贈される予定である。

 

 


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