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「鳥インフルエンザ・セミナー」

(06.12.19)

 

 

 昨年12月19日、当館、北京日本人会、中国日本商会共催により、岡部信彦・国立感染症研究所感染症情報センター長をお招きし、「鳥インフルエンザ・セミナー」を開催しました。

 

 在留邦人の皆様におかれましては、鳥インフルエンザに対する正しい理解を深め、感染予防、生活物資やマスクの備蓄などを行って頂くようお願い致します。詳しくは、以下をご参照下さい。


鳥インフルエンザ流行への備えをお願いします
中国における鳥インフルエンザの発生状況

 

 

●岡部先生のご講演要旨


例年流行するインフルエンザ感染ピーク期は、地域により異なる。日本は冬、ベトナムは一年中平坦である。高齢者は、ワクチン接種した場合に、死亡率が低くなる。例年流行するインフルエンザに係る抗ウィルス剤(タミフル等)に対し、日本と他の先進国では考え方が異なる。他の先進国では罹患したら5日程度自宅静養することとし抗ウィルス剤を服用しないところが多いが、日本では抗ウィルス剤を服用して治癒させることが多い。

 

 インフルエンザの変異、大流行は、歴史上数十年に一度起こっている。鳥インフルエンザについて鳥自身が発病せず、ウィルスを撒き散らす場合があり。特に渡り鳥である鴨がそのような可能性が高いと指摘されている。

 

 鳥インフルエンザの流行状況を示すWHOのフェーズ宣言については、国や地域毎ではなく、世界統一的になされる。しかし、どのような地域で発生したかによって、具体的な状況は異なる。日本政府の行動計画は、自国で発生した場合と自国で発生していない場合を区分し、WHO宣言フェーズ3A、3B、4A、4Bなどとして規定している。

 

 ヒト・ヒト感染が分かってからでは遅いので、早めに手を打つ必要がある。大流行(パンデミック)ウィルスが発生した場合、国内侵入まで時間稼ぎをし、国内侵入した場合には被害を最小限にし、その間に新型インフルエンザワクチン開発を急ぐことになる。新型インフルエンザワクチン開発に関し、生産当初、どのような者に優先投与していくべきか、という社会的問題がある。

 

 大流行に関する導火線には火はついている(火は消せない)、備える時は、「ぼや」ではなく「大火事」に備える必要がある。

 

●質疑


(質問)もし東南アジアでヒト・ヒトの新型インフルエンザが発生した場合、当地企業としてどのように考えたらよいのか?


(先生)例えばインドネシアにおいて、局部的に新型インフルエンザが発生した場合、一般的には中国において直ちに動く必要はないと考えられる。しかし、感染地域が広がり始めた場合は、飛行機で伝搬するリスクもあり、対応が求められる可能性がある。

 

(質問)タミフルを企業として若干備蓄しているが、新型インフルエンザに対する効果はあるのか?


(先生)新型インフルエンザは、未発生であるため、抗ウィルス剤の効果は分からない。しかし理論的には効果があり得るので、治療用としては有った方が良いと考えられる。


大流行となった場合は、個人的にはいろいろ考えていかないといけないと思っている。但し、徒らに使用した場合は、耐性の問題等もある点にも留意すべき。


(質問)2003年のSARSは、いわゆるパンデミック(大流行)が発生したと考えるべきか?再流行の可能性は?


(先生)原因ウィルスである「SARSコロナウィルス」は、一般的に存在している。しかし現時点では姿を消している状態と思われている。

 

 


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