1.最近,中国では日本人の旅券(パスポート)の紛失・盗難事案が多発しています。紛失や盗難を防ぐためにも,①パスポート等貴重品の入ったバッグは肌身から離さない,②バスや地下鉄の車内ではリュック等は身体の前で抱える,③人混みの中では荷物から目を離さないようにするといった行動を心掛けましょう。
万一,パスポートを紛失したり,盗難に遭ったりした場合は,直ちに現地の派出所と公安局出入国管理所に赴き,「事案発生(報案)証明」と「紛失(報失)証明」をそれぞれ入手するとともに,日本国大使館または総領事館の領事窓口までご連絡・ご相談ください。
(参考)在中国日本国大使館HP「パスポートをなくしたら(フローチャート)」
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/passflow_j.htm
2.なお,中国では,日本国大使館や総領事館において新たなパスポートや「帰国のための渡航書」の発給を受けた場合,その後,改めて中国の出入国管理部門において出国査証や滞在査証を取得することが必要となります。そしてこの一連の手続が終了するまで,約1~2週間,日本への帰国や中国国内の移動ができなくなります。
このように,中国においてパスポートを紛失したり,盗難に遭ったりすると,その後の手続が大変煩雑であり,かつ時間を要します。また,パスポートの紛失や盗難は,改ざんによる密出入国など不正使用を助長することにもなりかねませんのでパスポートの管理には十分注意してください。
3.中国でのパスポート紛失・盗難の最近の事例を以下のとおりご紹介しますので,同様の被害に遭わないよう十分留意してください。
(1)北京モーターショーの会場において商談中,横のテーブルにパスポート等貴重品の入ったバッグを置いておいたところ,目を離したわずかな隙にバッグごと盗難に遭った。
(2)北京の天安門広場を観光中,パスポートが入ったバッグを右肩にかけ移動していたが,人混みを抜けて気がつくと,バッグのジッパーが開けられており,中のパスポートだけが盗まれていた。
(3)北京市内のホテルのレストランにおいて飲食中,隣の席にパスポート等貴重品の入ったバッグを置いておいたところ,目を離したわずかな隙にバッグごと盗難に遭った。
(4)日本から北京首都空港に到着後,ロビーの長イスに座り,隣の席にパスポート等貴重品の入ったバッグを置いておいたところ,目を離したわずかな隙にバッグごと盗難に遭った。
(問い合わせ先)
○在中国日本国大使館 領事部
電話: (86-01)6410-6971(※中国国内からかける場合は,国番号の86を外し,市外局番に0を付けて,「010-6410-6971」とする。)
○在上海日本国総領事館
電話: (86-21)5257-4766(※)
○在広州日本国総領事館
電話: (86-20)8334-3090(※)
○在瀋陽日本国総領事館
電話: (86-24)2322-7940(※)
○在大連日本国出張駐在官事務所
電話: (86-411)8370-4077(※)
○在重慶日本国総領事館
電話: (86-23)6373-3585(※)
○在青島日本国総領事館
電話: (86-532)8090-0001(※) (了)
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