新型コロナウイルス関連肺炎についての在留邦人向け説明会(概要)(2020年1月23日)

2020/1/23
1月23日午後,当館において,中国各地で感染が広がっている新型コロナウイルス関連肺炎について,在留邦人の方々を対象とした説明会を開催しました(中国日本商会,北京日本倶楽部等から約50名が出席)。

説明会では,当館岡田領事部長から,中国及び武漢市における感染の状況や日本政府及び当館の取組等について説明を行いました。その概要は以下のとおりです。

冒頭発言

最初にたった今入ってきた話を報告させていただく。中国武漢市において,邦人1名が重度の肺炎を発症して入院していると承知している。現在,当館を通じて現地の保健当局や当該邦人の御家族と連絡をとっている。引き続き適切な支援を行っていく。

1.中国における感染の状況について

(1)中国当局においては,連日,新型コロナウイルスに関連した肺炎の状況について公表を行っている。
 
(2)本日(23日)午前に当局から公表された昨日(22日)24時時点での情報によれば,中国で571名の感染者と,そのうち17例の死亡例が確認されている。
 
(3)中国では患者数が増加しており,また,中国以外にも感染例があることから,大使館として,高い関心をもって情報収集を行っている。

2.武漢市の状況について

(1)そうした中,昨日(22日),中国当局は「原則として,必要がなければ,武漢以外の人については武漢に来ないように,また,武漢の市民は特殊な状況がなければ,武漢を離れないように」との呼びかけを実施。また,本日(23日)午前10時より,武漢市が公共交通機関の暫定的な営業停止,駅・空港の閉鎖を行うことを決定した。
 
(2)さらに,WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC:フェイク)」の宣言の発出を検討している。こうした状況を踏まえ,本日(23日),武漢市に対する感染症危険情報をレベル1「十分注意してください」からレベル2「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げた。

3.新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議について

(1)一昨日(21日),日本では「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議」が開催された。
 
(2)関係閣僚会議では対応方針を決定し,総理からは,
  • 検疫における水際対策の一層の徹底,
  • 国内で関連性が疑われる患者等を把握し,検査する仕組みの着実な運用,
  • 国際的な連携と感染症の発生状況等の情報収集の徹底,
に万全を期するとともに,国民に対し,引き続き迅速かつ的確な情報提供を行っていくよう指示があった。
 
(3)大使館として,引き続き情報収集を行い,適時適切な形での情報発信及び注意喚起に努めてまいりたい。

4.在中国日本国大使館の取組

(1)当館では,在留邦人の方々に対して適時適切な情報提供と注意喚起を行うため,これまで,外務省感染症スポット情報や中国当局,厚生労働省等が公表した情報を基に,
  • 領事メールの発信,
  • 当館ホームページにおける情報の掲載,
  • 中国日本商会や北京日本倶楽部の会議等に当館職員が参加し,その時点の最新の情報の提供や注意喚起,
を行ってきた。併せて,領事メール等を通じて,在留邦人の方々に対し,「最新情報を収集する等,感染予防に努めてください。」と呼びかけている。
 
(2)また,本日(23日),現在武漢市に在留する方々に対して領事メールを配信し,在留状況の確認を進めている。
 
(3)一昨日(21日)の総理指示を踏まえ,今後も一層情報収集に取り組むとともに,本国への報告や,適時適切な情報提供・注意喚起に努めてまいりたい。

5.厚生労働省からの国民向けのメッセージ

(1)なお,厚生労働省においても,国民へのメッセージとして,以下を発信している。
  • 風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて,咳エチケットや手洗い等,通常の感染対策を行うことが重要であること。
  • 武漢市からの帰国者・入国者については,入国の際,咳や発熱等の症状がある場合や,咳止め剤や解熱剤を服薬している場合は,検疫官に申し出ること。
  • 武漢市からの帰国者・入国者に対し,帰国・入国後に咳や発熱等の症状がある場合は,マスクを着用するなどし,事前に医療機関へ武漢市の滞在歴があること等を連絡した上で,医療機関を受診すること。
 
(2)当館のホームページでは,厚生労働省の公表情報も紹介するなど,丁寧な情報発信に心がけている。