中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その6)

令和2年1月31日
 

中国にお住まいの皆様及び渡航中又は渡航予定の皆様へ


1 1月31日現在,中国で発生している新型コロナウイルスによる感染症は,中国を中心に23か国・地域に拡大し,感染者数は約9800人に達しています。

2 こうした状況を受けて,我が国政府は,海外安全ホームページやメールを通じて感染症スポット情報を随時発出し,現地在留邦人及び海外渡航者に対して,情報提供・注意喚起に努めています。
 
3 1月31日,世界保健機関(WHO)は,「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern,PHEIC)」を宣言し,中国に対して,現在の感染症の流行を封じ込めるための公衆衛生上の対策を実施し,中国全土の症例の把握や調査を強化することなどを求めました。

4 今後,感染者数の更なる増大や地理的拡大が懸念されています。欧米を始めとする主要国は,中国全土又はその一部に対して,渡航中止や撤退勧告を含む渡航情報の発信を行っています。主要国航空会社の中国との航空便の運休も相次ぎ,湖北省以外にお住まいの方におかれましても,今後交通の制約がさらに拡大する可能性に備え,情報収集等に万全を期すとともに,日本への一時帰国を含む安全確保について検討されることをお勧めします。
 
5 なお,我が国は,1月21日に中国全土を感染症危険情報レベル1(注意喚起)に,また24日に湖北省をレベル3(渡航中止勧告)に引き上げました。引き続き,湖北省への渡航を控えてください。

6 厚生労働省の取組
 厚生労働省検疫所は,武漢市からの帰国者及び入国者に対して,咳や発熱等の症状がある場合には,検疫官に自己申告するよう呼びかけています。日本でもこれまでに12の症例が確認されており,帰国後にこれらの症状がある場合には,マスクを着用するなどし,武漢市に滞在歴があることを申告の上,医療機関を受診するよう協力を求めています。
 
参考:厚生労働省ホームページ
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

7 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)
 
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
 
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
 
(現地在外公館連絡先)
○在中国日本国大使館
  住所: 100600 北京市朝陽区亮馬橋東街1号
  Tel: 010-8531-9800(代表)