垂大使が「日中国交正常化50周年民間記念活動」開幕式に出席(2022年9月24日)
令和4年9月26日


8月24日朝、垂秀夫大使は、北京市内の悠唐購物中心において実施された「日中国交正常化50周年民間記念活動」開幕式に出席し、挨拶を行いました。
この活動は中国日本商会が中心となって設立した日中国交正常化50周年記念事業在中国実行委員会及び中国公共外交協会の共催により実施されたイベントで、9月24日から25日の2日間にわたって開催され、日本の文化や芸術を紹介するステージイベントや日中両国の文化コラボイベントが行われるほか、日本の旅行や食に関するブースが出展しました。
垂大使の挨拶は以下のとおりです。
御列席の皆様、おはようございます。
来週の木曜日、9月29日はまさに日中国交正常化50周年の記念日に当たります。そうした重要な節目の時に、北京において、本イベントを実施できることは、非常に大きな意義があります。本イベントの開幕に当たり、心から御祝いを申し上げます。
とりわけ、昨年から1年半もの時間をかけて準備に当たってこられた、中国日本商会を中心とする「実行委員会」の皆様の御尽力に心から敬意を表します。また、100を超える協賛企業の皆様に対しても深く感謝申し上げます。
思い起こせば、50年前、両国の指導者は、戦略的思考と政治的勇気を持って、国交正常化を成し遂げ、新たな日中関係をスタートさせました。しかし、この50年、日中関係は必ずしも常に順風満帆というわけではありませんでした。負のスパイラルに陥りがちな日中関係の局面を打開するためには、私は常々2つのことが大事であると考えています。
一つ目は、日中両国の間で困難や対立があればあるほど、両国の政府間で対話と意思疎通が必要であるということであります。とりわけ日中両国の指導者同士が常に対話を行うことにより、両国国民に日中関係の将来にわたる指針を示すことが極めて重要であります。
二つ目は、日中両国の国民が等身大で相手のことを理解し合うことの重要性であります。国と国との関係も突き詰めれば人と人との関係です。時間がかかったとしても、国民レベルでの相互理解を通じて相互信頼を醸成していくことが日中関係の王道であると信じています。そうした意味では、本日から2日間にわたって、日本が誇る文化、芸術、食等を紹介する各種催しが予定されている本イベントの意義は大きく、これは長く中国でビジネスや交流に携わってきた日本企業や関係者の熱意の賜物であると思います。
今回のイベントを通じて、できるだけ多くの中国の方々に日本への関心や興味を想起していただき、両国の往来が再度自由になった暁には、是非日本を訪問していただきたいと思います。同時に、日本からもできるだけ多くの方が中国に来られ、現在の中国をその目で見て、中国の方々と大いに交流・対話をしていただきたいと思います。
最後になりますが、本イベントの御成功、そして御列席の皆様の御健勝と益々の御発展を心から祈念して、私の挨拶とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
この活動は中国日本商会が中心となって設立した日中国交正常化50周年記念事業在中国実行委員会及び中国公共外交協会の共催により実施されたイベントで、9月24日から25日の2日間にわたって開催され、日本の文化や芸術を紹介するステージイベントや日中両国の文化コラボイベントが行われるほか、日本の旅行や食に関するブースが出展しました。
垂大使の挨拶は以下のとおりです。
御列席の皆様、おはようございます。
来週の木曜日、9月29日はまさに日中国交正常化50周年の記念日に当たります。そうした重要な節目の時に、北京において、本イベントを実施できることは、非常に大きな意義があります。本イベントの開幕に当たり、心から御祝いを申し上げます。
とりわけ、昨年から1年半もの時間をかけて準備に当たってこられた、中国日本商会を中心とする「実行委員会」の皆様の御尽力に心から敬意を表します。また、100を超える協賛企業の皆様に対しても深く感謝申し上げます。
思い起こせば、50年前、両国の指導者は、戦略的思考と政治的勇気を持って、国交正常化を成し遂げ、新たな日中関係をスタートさせました。しかし、この50年、日中関係は必ずしも常に順風満帆というわけではありませんでした。負のスパイラルに陥りがちな日中関係の局面を打開するためには、私は常々2つのことが大事であると考えています。
一つ目は、日中両国の間で困難や対立があればあるほど、両国の政府間で対話と意思疎通が必要であるということであります。とりわけ日中両国の指導者同士が常に対話を行うことにより、両国国民に日中関係の将来にわたる指針を示すことが極めて重要であります。
二つ目は、日中両国の国民が等身大で相手のことを理解し合うことの重要性であります。国と国との関係も突き詰めれば人と人との関係です。時間がかかったとしても、国民レベルでの相互理解を通じて相互信頼を醸成していくことが日中関係の王道であると信じています。そうした意味では、本日から2日間にわたって、日本が誇る文化、芸術、食等を紹介する各種催しが予定されている本イベントの意義は大きく、これは長く中国でビジネスや交流に携わってきた日本企業や関係者の熱意の賜物であると思います。
今回のイベントを通じて、できるだけ多くの中国の方々に日本への関心や興味を想起していただき、両国の往来が再度自由になった暁には、是非日本を訪問していただきたいと思います。同時に、日本からもできるだけ多くの方が中国に来られ、現在の中国をその目で見て、中国の方々と大いに交流・対話をしていただきたいと思います。
最後になりますが、本イベントの御成功、そして御列席の皆様の御健勝と益々の御発展を心から祈念して、私の挨拶とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。