垂大使による孫衛東・外交部副部長からの申入れに対する反論(2023年5月21日)

令和5年5月21日
2023年5月21日、垂秀夫大使は、孫衛東・外交部副部長と会見し、G7広島サミットについて申入れがあったのに対し、以下の3点について反論・説明を行いました。

(1)G7広島首脳コミュニケに示された中国に関する諸課題(東シナ海・南シナ海、台湾、人権、経済的威圧等)について、我が国を含むG7の立場は同コミュニケに示されたとおりであり、かかる立場が表明されたのには理由がある。
(2)中国が行動を改めない限り、これまで同様にG7として共通の懸念事項に言及するのは当然のことであり、将来も変わらないであろう。
(3)こうした懸念事項に言及しないことを求めるのであれば、まずは中国側が前向きな対応を行うべきである。
 
また、この機会に、最近の日中民間交流をめぐる動きに関連し、垂大使から、日中関係が厳しい時こそ民間交流を推進していくことが重要であり、中国側は、日中民間交流は重要であると常々述べているものの、実際にはその時々の日中関係の雰囲気が悪くなればすぐに民間交流や文化交流の実施を妨げていることを指摘し、中国側の善処を求めました。