自衛隊記念日レセプションの開催 (2023年11月1日)

令和5年11月1日
自衛隊記念日レセプションの開催 (2023年11月1日)
自衛隊記念日レセプションの開催 (2023年11月1日)
自衛隊記念日レセプションの開催 (2023年11月1日)
自衛隊記念日レセプションの開催(2022年10月25日)
 11月1日、垂秀夫大使は、大使公邸において、自衛隊創立69周年記念日レセプションを開催し、中国人民解放軍、各国大使、武官団、日本商会等から多数の皆様の御列席を賜りました。
 
駐中国日本大使公邸の日本庭園での紅葉観賞、居合道演武、生け花のデモンストレーション、お茶のお点前など、様々な形で日本文化を楽しんでいただきました。

 垂大使は、レセプションの挨拶の中で、課題を抱えつつも、対話や交流を推進していくことが日中両国の進むべき道であり、インド太平洋地域の、平和と安定にとり、必要不可欠なものであることを強調しました。
 
垂大使による挨拶全文は以下のとおりです。
 
 本日は御多忙の中、自衛隊創立69周年記念日レセプションにお越しいただき、誠にありがとうございます。
 昨年のロシアによるウクライナ侵略、昨今の中東情勢の緊迫化など、我々を取り巻く国際情勢は一層厳しさを増しています。本年、我が国はG7議長国であると同時に、国連安保理の非常任理事国を務めています。本年5月、我が国は広島にてG7サミットを主催し、ウクライナとの連帯を表明するとともに、核兵器の威嚇や使用に反対する「広島ビジョン」を発出しました。平和で安定した国際社会の実現に向け、日本としては今後とも国際社会とともに積極的に役割を果たしていく覚悟であります。
 日中関係に目を向ければ、本年は、日中平和友好条約締結45周年という節目の年にあたります。条約締結以来、両国はあらゆる分野において関係を発展させてきました。もっとも、日中関係の道のりは決して平坦なものばかりではありませんでした。国が異なる以上、両国の間に一定の摩擦や立場の違いがあるのは極めて正常なことであります。むしろ、両国の間に課題や困難があるからこそ、あらゆるレベルで率直な意思疎通を積み重ね、信頼関係を構築していくことが何よりも求められています。自衛隊と人民解放軍の防衛交流もその例外ではありません。
 最近では、本年5月に、日中双方の関係者の努力が実り、日中防衛当局間ホットラインの運用が開始されたことを歓迎します。ホットラインを含む「日中海空連絡メカニズム」は、日中間の信頼醸成及び不測事態の回避といった重要な役割を担うものであります。また、日中佐官級交流が4年ぶりに対面で再開され、自衛隊の代表団が7月に訪中しました。近い将来、中国人民解放軍の代表団の訪日が実現することを歓迎したいと思います。今後とも、課題を抱えつつも、対話や交流を推進していくことが日中両国の進むべき道であり、インド太平洋地域の、平和と安定にとり、必要不可欠なものであると確信しております。
 最後になりますが、御来賓の皆様方の日本国民及び自衛隊に対する日頃の友情に感謝申し上げるとともに、今後とも自衛隊と各国軍との絆が一層深まることを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。