日本僑報社への在外公館長表彰(2023年11月10日)
令和5年11月13日


11月10日、垂秀夫大使は、日本僑報社(代表:段躍中、社長:段景子)に対し「在外公館長表彰」(日本大使表彰)を授与しました。
日本僑報社は、2005年から「中国人の日本語作文コンクール」を開催し、今年で第19回を迎えました。
コンクールの規模は回を重ねるごとに発展し、今や、中国で日本語に携わる学生や教師であれば知らない人はいないほどの大会となっており、受賞者は日中双方の各分野において活躍しています。
草の根レベルの日中交流に大きな貢献を続けてこられた、日本僑報社のこれまでの功績に対し、深く敬意を表します。
垂大使の挨拶全文は以下のとおりです。
本日、段躍中ご夫妻を日本大使館にお迎えし、関係者の皆様と共に、日本僑報社に対し、「日本大使賞」を授与できますことを嬉しく思います。
また、本日は、段夫妻の古くからの友人であり、また、私の尊敬すべき上司であった谷野大使が、本日の授賞式のために、わざわざ日本から駆けつけて頂けました。
谷野大使がこの大使公邸におられたとき、私は駆け出しの一等書記官でありました。谷野大使、お帰りなさい。本日は誠にありがとうございました。
日本僑報社の御功績は、先ほど司会からも紹介がありましたので、私の方から繰り返すことはいたしませんが、本日、この場で表彰式を執り行うことには、大きな意義があると考えています。
私が段夫妻と知り合ったのは、およそ20年前に遡ります。当時、段夫妻は、「中国人の日本語作文コンクール」を始めたばかりで、私は数々のアドバイスを行うとともに、スポンサー探しに協力しました。
その後、2008年から最優秀賞を日本大使賞とすることになり、以後、同コンクールは大きく発展し、今や、中国で日本語に携わる学生や教師なら知らない人はいないほどの大会にまで成長されました。
ご在席の皆様、
私は近く大使の任期を終え帰国することになっています。大使任期中、私は訴えてきたことがひとつあります。
それは、日中両国は一千年以上にわたり、無数の助け合いの人間ドラマが織りなしてきた関係にある、ということであります。私は、このことを、これまで空海や隠元、鄭成功や、近代では梁啓超といった歴史人物に焦点を当てて、語ってきました。
しかし、こうした心と心が触れ合う人間ドラマは、必ずしも古い歴史を遡らなくても、現代にも、活き続けています。まさに、段夫妻の生き様は、日中両国の共に助け合う人間ドラマを体現していると言えるのではないでしょうか。
段夫妻は、日中関係が厳しい折も、コロナの影響により交流が難しくなった時も、一度も絶えることなく、「中国人の日本語作文コンクール」を続けてこられました。私は日本国大使として、段躍中ご夫妻が務めてこられた、素晴らしい人間ドラマに対し、ここに崇高な敬意を表したいと思います。
最後に、日本僑報社のこれまでの御功績に改めて心からの感謝と敬意を表するとともに、段躍中ご夫妻、谷野大使及び御列席の皆様の御多幸、そして日中関係の更なる発展を祈念し、私の挨拶とさせていただきます。
日本僑報社は、2005年から「中国人の日本語作文コンクール」を開催し、今年で第19回を迎えました。
コンクールの規模は回を重ねるごとに発展し、今や、中国で日本語に携わる学生や教師であれば知らない人はいないほどの大会となっており、受賞者は日中双方の各分野において活躍しています。
草の根レベルの日中交流に大きな貢献を続けてこられた、日本僑報社のこれまでの功績に対し、深く敬意を表します。
垂大使の挨拶全文は以下のとおりです。
本日、段躍中ご夫妻を日本大使館にお迎えし、関係者の皆様と共に、日本僑報社に対し、「日本大使賞」を授与できますことを嬉しく思います。
また、本日は、段夫妻の古くからの友人であり、また、私の尊敬すべき上司であった谷野大使が、本日の授賞式のために、わざわざ日本から駆けつけて頂けました。
谷野大使がこの大使公邸におられたとき、私は駆け出しの一等書記官でありました。谷野大使、お帰りなさい。本日は誠にありがとうございました。
日本僑報社の御功績は、先ほど司会からも紹介がありましたので、私の方から繰り返すことはいたしませんが、本日、この場で表彰式を執り行うことには、大きな意義があると考えています。
私が段夫妻と知り合ったのは、およそ20年前に遡ります。当時、段夫妻は、「中国人の日本語作文コンクール」を始めたばかりで、私は数々のアドバイスを行うとともに、スポンサー探しに協力しました。
その後、2008年から最優秀賞を日本大使賞とすることになり、以後、同コンクールは大きく発展し、今や、中国で日本語に携わる学生や教師なら知らない人はいないほどの大会にまで成長されました。
ご在席の皆様、
私は近く大使の任期を終え帰国することになっています。大使任期中、私は訴えてきたことがひとつあります。
それは、日中両国は一千年以上にわたり、無数の助け合いの人間ドラマが織りなしてきた関係にある、ということであります。私は、このことを、これまで空海や隠元、鄭成功や、近代では梁啓超といった歴史人物に焦点を当てて、語ってきました。
しかし、こうした心と心が触れ合う人間ドラマは、必ずしも古い歴史を遡らなくても、現代にも、活き続けています。まさに、段夫妻の生き様は、日中両国の共に助け合う人間ドラマを体現していると言えるのではないでしょうか。
段夫妻は、日中関係が厳しい折も、コロナの影響により交流が難しくなった時も、一度も絶えることなく、「中国人の日本語作文コンクール」を続けてこられました。私は日本国大使として、段躍中ご夫妻が務めてこられた、素晴らしい人間ドラマに対し、ここに崇高な敬意を表したいと思います。
最後に、日本僑報社のこれまでの御功績に改めて心からの感謝と敬意を表するとともに、段躍中ご夫妻、谷野大使及び御列席の皆様の御多幸、そして日中関係の更なる発展を祈念し、私の挨拶とさせていただきます。