天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2025年2月25日)
令和7年2月26日




2月25日、在中国日本国大使公邸において、天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。
天皇誕生日祝賀レセプションには、1000名強の招待客の皆様がお越しになり、茶道体験、日本企業や地方自治体等による日本の魅力を発信するブース、箏・尺八の演奏、中国と関係の深い日本人タレントによるパフォーマンス等を通じ、日本の食や飲み物、文化を楽しんでいただきました。2025年4月に開幕を控えた大阪・関西万博のブースも設置され、公式キャラクター・ミャクミャクがステージに登場し好評を博しました。
金杉大使は挨拶の中で、天皇陛下の65歳のお誕生日を多くの皆様と共にお祝いできることをうれしく思う旨述べるとともに、昨年11月の日中首脳会談やその後のハイレベルの訪中に触れつつ、日中関係が発展して良かったと両国民が実感できるような具体的成果を積み上げていくべく大使として、また大使館一丸となって中国側と共に尽力していく、日中間の民間レベルの交流も大変活発になっているが、今年の4月から大阪・関西万博が開催される機会を捉えて更に多くの中国の方々に日本を訪問していただきたい、平和国家として、地域、そして世界の平和と繁栄に貢献してきた日本のこの80年の歩みに静かな誇りを抱きながら、この不動の方針をこれからも貫いていく等と述べました。
天皇誕生日祝賀レセプションには、1000名強の招待客の皆様がお越しになり、茶道体験、日本企業や地方自治体等による日本の魅力を発信するブース、箏・尺八の演奏、中国と関係の深い日本人タレントによるパフォーマンス等を通じ、日本の食や飲み物、文化を楽しんでいただきました。2025年4月に開幕を控えた大阪・関西万博のブースも設置され、公式キャラクター・ミャクミャクがステージに登場し好評を博しました。
金杉大使は挨拶の中で、天皇陛下の65歳のお誕生日を多くの皆様と共にお祝いできることをうれしく思う旨述べるとともに、昨年11月の日中首脳会談やその後のハイレベルの訪中に触れつつ、日中関係が発展して良かったと両国民が実感できるような具体的成果を積み上げていくべく大使として、また大使館一丸となって中国側と共に尽力していく、日中間の民間レベルの交流も大変活発になっているが、今年の4月から大阪・関西万博が開催される機会を捉えて更に多くの中国の方々に日本を訪問していただきたい、平和国家として、地域、そして世界の平和と繁栄に貢献してきた日本のこの80年の歩みに静かな誇りを抱きながら、この不動の方針をこれからも貫いていく等と述べました。


金杉大使による挨拶全文は以下のとおりです。
尊敬する外交部劉彬部長助理、御列席の皆様、こんばんは。
一昨日、天皇陛下は、65歳の御誕生日をお迎えになりました。本日は御多忙の中、かくも多くの皆様と共に、この吉日をお祝いできることを大変嬉しく思います。御臨席の皆様に改めて心より感謝申し上げます。
昨年の天皇誕生日から1年が経ちましたが、この間、昨年11月に行われた石破総理と習近平国家主席との会談では、日中両国が「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという大きな方向性を共有していることを確認しました。会談の中で、習近平主席は、日中両国は「アジアと世界にとり重要な国であり、日中関係には二国間関係を越えた重要な意義がある(同为亚洲和世界重要国家,两国关系具有超越双边的重要意义)」と述べられました。
首脳から示された、この大きな方向性の下、日本側からハイレベルの訪中が続きました。この寒い北京の冬にもかかわらず、岩屋外務大臣とあべ文部科学大臣が北京を訪れて、日中間の人文交流の重要性を中国側と確認しました。森山・西田自公両幹事長という重鎮も訪中され、日中与党間の定期交流が再開しました。先週には、日本経済を代表する三団体も昨年に続き訪中されました。
日本と中国は隣国として多くのことを共有しています。例えば、2月も後半になり、日に日に暖かくなってきたこの季節を、日本人も中国人も雨の水と書いて「雨水(うすい)」と呼びます。空から降るものが雨に変わり、雪が溶け始める時期になります。
日中関係についても、中国の言葉をお借りすれば、「冬去りて春来る(冬去春来)」とするために、日中双方の多くの方々が努力されて、今日があります。
もちろん、全てが順調に進むとは限りません。日本と中国に「三寒四温」という言葉があるように、ある日突然冬から春になるわけではなく、寒い日と暖かい日を繰り返して、少しずつ春が来ます。時には寒さを感じる日もあるかもしれません。しかし、確実に言えることは、冬の後には必ず春が来るということです。ただ、同じ春でも、桜が満開のより良い春を迎えるためには、日本と中国双方の関係者の努力が必要であります。
日中間には引き続き多くの懸案が存在しており、両国間で立場が異なるものも少なくありません。そうであっても、日中両国が戦略的互恵関係の下で課題と懸案を減らし、協力と連携を増やしていくこと、日中関係が発展して良かったと両国民が実感できるような具体的成果を積み上げていくことが重要です。そのため、大使として、また大使館一丸となって、中国側と共に尽力していきます。
こうした日中両政府の努力には、御来場いただいている多くの方々のご尽力とご支持が必要です。この場を借りて、皆様それぞれのお立場からの努力に心から感謝申し上げます。皆様のお陰で、日中間の民間レベルの交流も大変活発になっています。昨年1年間、中国から日本を訪問した人数は698万人に達し、コロナ前の73%まで回復しました。今年の4月から大阪・関西万博が開催される機会を捉えて、更に多くの中国の方々に日本を訪問していただきたいと思います。
今年は戦後80周年の節目の年です。日本はこの80年間、平和国家として、地域の、そして世界の平和と繁栄に貢献してきました。この80年の歩みに静かな誇りを抱きながら、私たちはこの不動の方針をこれからも貫いていきます。
最後に、皆様の御健勝と御多幸を祈念するとともに、今後の日中関係の更なる発展を願って、私の挨拶とさせていただきます。
御清聴、ありがとうございました。(了)
尊敬する外交部劉彬部長助理、御列席の皆様、こんばんは。
一昨日、天皇陛下は、65歳の御誕生日をお迎えになりました。本日は御多忙の中、かくも多くの皆様と共に、この吉日をお祝いできることを大変嬉しく思います。御臨席の皆様に改めて心より感謝申し上げます。
昨年の天皇誕生日から1年が経ちましたが、この間、昨年11月に行われた石破総理と習近平国家主席との会談では、日中両国が「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという大きな方向性を共有していることを確認しました。会談の中で、習近平主席は、日中両国は「アジアと世界にとり重要な国であり、日中関係には二国間関係を越えた重要な意義がある(同为亚洲和世界重要国家,两国关系具有超越双边的重要意义)」と述べられました。
首脳から示された、この大きな方向性の下、日本側からハイレベルの訪中が続きました。この寒い北京の冬にもかかわらず、岩屋外務大臣とあべ文部科学大臣が北京を訪れて、日中間の人文交流の重要性を中国側と確認しました。森山・西田自公両幹事長という重鎮も訪中され、日中与党間の定期交流が再開しました。先週には、日本経済を代表する三団体も昨年に続き訪中されました。
日本と中国は隣国として多くのことを共有しています。例えば、2月も後半になり、日に日に暖かくなってきたこの季節を、日本人も中国人も雨の水と書いて「雨水(うすい)」と呼びます。空から降るものが雨に変わり、雪が溶け始める時期になります。
日中関係についても、中国の言葉をお借りすれば、「冬去りて春来る(冬去春来)」とするために、日中双方の多くの方々が努力されて、今日があります。
もちろん、全てが順調に進むとは限りません。日本と中国に「三寒四温」という言葉があるように、ある日突然冬から春になるわけではなく、寒い日と暖かい日を繰り返して、少しずつ春が来ます。時には寒さを感じる日もあるかもしれません。しかし、確実に言えることは、冬の後には必ず春が来るということです。ただ、同じ春でも、桜が満開のより良い春を迎えるためには、日本と中国双方の関係者の努力が必要であります。
日中間には引き続き多くの懸案が存在しており、両国間で立場が異なるものも少なくありません。そうであっても、日中両国が戦略的互恵関係の下で課題と懸案を減らし、協力と連携を増やしていくこと、日中関係が発展して良かったと両国民が実感できるような具体的成果を積み上げていくことが重要です。そのため、大使として、また大使館一丸となって、中国側と共に尽力していきます。
こうした日中両政府の努力には、御来場いただいている多くの方々のご尽力とご支持が必要です。この場を借りて、皆様それぞれのお立場からの努力に心から感謝申し上げます。皆様のお陰で、日中間の民間レベルの交流も大変活発になっています。昨年1年間、中国から日本を訪問した人数は698万人に達し、コロナ前の73%まで回復しました。今年の4月から大阪・関西万博が開催される機会を捉えて、更に多くの中国の方々に日本を訪問していただきたいと思います。
今年は戦後80周年の節目の年です。日本はこの80年間、平和国家として、地域の、そして世界の平和と繁栄に貢献してきました。この80年の歩みに静かな誇りを抱きながら、私たちはこの不動の方針をこれからも貫いていきます。
最後に、皆様の御健勝と御多幸を祈念するとともに、今後の日中関係の更なる発展を願って、私の挨拶とさせていただきます。
御清聴、ありがとうございました。(了)


