自衛隊記念日レセプション・秋の交流会の開催(2025年10月22日)
令和7年10月24日
10月22日、金杉憲治大使は、大使公邸において、自衛隊創立71周年記念日レセプション・秋の交流会を開催し、中国人民解放軍、各国大使、武官団、日本商会を含め多数の皆様の御列席を賜りました。
来訪の出席者には、日本料理、日本各地の風景や特産品、お茶のお点前など、様々な形で日本文化を楽しんでいただきました。
金杉大使は、レセプションの挨拶の中で、日本国の戦後80年間の平和国家としての歩み、そして日中間の緊密な意思疎通、幅広い分野での交流の重要性を強調しました。
金杉大使による挨拶全文は以下のとおりです。
来訪の出席者には、日本料理、日本各地の風景や特産品、お茶のお点前など、様々な形で日本文化を楽しんでいただきました。
金杉大使は、レセプションの挨拶の中で、日本国の戦後80年間の平和国家としての歩み、そして日中間の緊密な意思疎通、幅広い分野での交流の重要性を強調しました。
金杉大使による挨拶全文は以下のとおりです。
中国人民解放軍、各国大使及び武官団並びに友人の皆様、こんばんは。北京の秋もますます深まるころ、本日は「自衛隊記念日レセプション・秋の交流会」にお越しいただき、誠にありがとうございます。
秋といえば、日本では農作物の収穫を祝い、秋祭り等が行われる楽しみな季節です。今宵は、秋の楽しい一時(ひととき)を皆様と共有できれば幸いに思います。
さて、今年は第二次世界大戦終結から80周年という節目であります。日本にとって、戦後80年間は過去の歴史の教訓の上に、平和国家として地域と世界の平和と繁栄に貢献してきた歩みであります。我々はこれに静かな誇りを抱いており、歳月がいかに流れても、この歩みが今後も変わることはありません。
日中関係についても、「戦略的互恵関係」の包括的推進をはじめ、これまでの大きな方向性を維持しながら、今後も前に進めていきたいと思います。
日中両国は、引っ越しのできない隣国です。隣国であるが故に、両国の間での立場や考え方の違いが日中関係に時として影を落とすことは避けられません。その際、重要となってくるのが、日中間の緊密な意思疎通です。
例えば、日中間には、安全保障上でも多くの懸念があります。だからこそ、自衛隊と人民解放軍との意思疎通を通じて相互信頼を強化することが不可欠です。信頼醸成をはかり、不測事態を回避する観点から、日中双方の多大な努力で作り上げられた、ホットラインを含む「日中海空連絡メカニズム」を、着実に運用していく必要があります。
また、コロナ禍以降に再開された日中佐官級交流等も重要であり、現在、積極的な調整が進んでいることを大変喜ばしく思います。
日中間の相互理解を深化していくためには、防衛当局間の意思疎通や交流に限らず、経済や文化・人的交流を含め、幅広い分野での交流が不可欠であり、それが必ずや両国関係の更なる発展、ひいては地域全体の平和と繁栄にも繋がると確信しています。
本日のレセプションにおきましては、様々な日本料理を提供させていただくとともに、日本各地の風景や特産品などの紹介、そして、日本茶のデモンストレーション等もご用意しております。
秋は豊かな食事や芸術を楽しむ季節で、日本には「食欲の秋」、そして「芸術の秋」という言葉もあります。今宵は是非、日本の伝統や文化、歴史に触れながら、多くの方々との交流を深める機会にしていただきたいと思います。
結びになりますが、本日のレセプションが、御来賓の皆様にとって、自衛隊を身近に感じ、また、日本との友情と絆が一層深まる機会となることを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。
御清聴、ありがとうございました。
秋といえば、日本では農作物の収穫を祝い、秋祭り等が行われる楽しみな季節です。今宵は、秋の楽しい一時(ひととき)を皆様と共有できれば幸いに思います。
さて、今年は第二次世界大戦終結から80周年という節目であります。日本にとって、戦後80年間は過去の歴史の教訓の上に、平和国家として地域と世界の平和と繁栄に貢献してきた歩みであります。我々はこれに静かな誇りを抱いており、歳月がいかに流れても、この歩みが今後も変わることはありません。
日中関係についても、「戦略的互恵関係」の包括的推進をはじめ、これまでの大きな方向性を維持しながら、今後も前に進めていきたいと思います。
日中両国は、引っ越しのできない隣国です。隣国であるが故に、両国の間での立場や考え方の違いが日中関係に時として影を落とすことは避けられません。その際、重要となってくるのが、日中間の緊密な意思疎通です。
例えば、日中間には、安全保障上でも多くの懸念があります。だからこそ、自衛隊と人民解放軍との意思疎通を通じて相互信頼を強化することが不可欠です。信頼醸成をはかり、不測事態を回避する観点から、日中双方の多大な努力で作り上げられた、ホットラインを含む「日中海空連絡メカニズム」を、着実に運用していく必要があります。
また、コロナ禍以降に再開された日中佐官級交流等も重要であり、現在、積極的な調整が進んでいることを大変喜ばしく思います。
日中間の相互理解を深化していくためには、防衛当局間の意思疎通や交流に限らず、経済や文化・人的交流を含め、幅広い分野での交流が不可欠であり、それが必ずや両国関係の更なる発展、ひいては地域全体の平和と繁栄にも繋がると確信しています。
本日のレセプションにおきましては、様々な日本料理を提供させていただくとともに、日本各地の風景や特産品などの紹介、そして、日本茶のデモンストレーション等もご用意しております。
秋は豊かな食事や芸術を楽しむ季節で、日本には「食欲の秋」、そして「芸術の秋」という言葉もあります。今宵は是非、日本の伝統や文化、歴史に触れながら、多くの方々との交流を深める機会にしていただきたいと思います。
結びになりますが、本日のレセプションが、御来賓の皆様にとって、自衛隊を身近に感じ、また、日本との友情と絆が一層深まる機会となることを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。
御清聴、ありがとうございました。