天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)

令和8年3月2日
天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)
天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)
   2月27日、在中国日本国大使公邸において、天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。
 
   天皇誕生日祝賀レセプションには、約900名の招待客の皆様がお越しになりました。日本企業や地方自治体等のブースでは、日本が世界に誇る最先端の自動車・二輪車や電化製品、匠の技が息づく伝統工芸、世界を魅了するアニメやゲームといったコンテンツ、2027年国際園芸博覧会、呈茶デモンストレーション、華道の展示など、日本の多彩な魅力を存分に感じていただいたほか、日本各地の郷土料理や日本産米を用いたお寿司を提供し、多彩な日本のお酒とともに、日本の「食」の奥深さも味わっていただきました。
 
天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)
天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)
天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)
天皇誕生日祝賀レセプションの開催(2026年2月27日)
   金杉大使は挨拶の中で、天皇陛下の66歳のお誕生日を多くの皆様と共にお祝いできることをうれしく思う旨述べるとともに、これまでも日中関係に訪れた「冬」について、必ず「氷が割れる日」がやってきた旨指摘した上で、意思疎通を決して途絶えさせないことや国境を越えた「ご縁」を大切にする重要性、安定した二国間関係の構築に向けて着実に日中関係の「種」を播いて、建設的かつ安定した日中関係の構築に向けて尽力していく旨を述べました。
 
   金杉大使による挨拶全文は以下のとおりです。
 
   ご列席の皆さま、こんばんは。

   本日はご多忙の中、当館の天皇誕生日祝賀レセプションにお越しいただき、誠にありがとうございます。今年もこのように多くの皆さまと共に、天皇陛下の66歳の御誕生日をお祝いできることを、大変嬉しく思います。
 
   私は先月、成都を訪問してまいりました。成都は、日本でも親しまれている詩人・杜甫が暮らした地でもあります。杜甫は成都で、「良い雨は時節を知って降る(好雨知时节,当春乃发生)」という詩を詠みました。安史の乱を逃れてかの地に移り住んだ杜甫は、苦難の中にあっても、春の訪れとともに草木が芽吹き、希望がもたらされることを詩に託しました。
 
   これに重ねて、私は「冬来たりなば春遠からじ」という言葉を思い起こします。これは19世紀イギリスの詩人シェリーの詩の一節で、中国でも日本でも親しまれている言葉ですが、寒い冬を耐え抜けば、必ず春が訪れるという意味が込められています。
 
   現在の日中関係についても同じことが言えるのではないか。これまでも日中関係に何度か「冬」が訪れたことがありましたが、必ず「氷が割れる日」がやってきました。その日が訪れるまでの間、私が特に大切だと考えていることは二つあります。
 
   一つは、意思疎通を決して途絶えさせないことです。高市総理は懸案があるからこそ意思疎通が重要であり、日本側は対話にオープンであるとの姿勢を一貫して明らかにしています。習近平主席も、昨年10月の首脳会談において、大局的な観点から意見の相違を適切にマネージすることの重要性を指摘されました。日中両国には様々な立場の違いがありますが、だからこそ対話を重ね、課題や懸案を一つ一つ丁寧に減らしていくことが重要です。私たち大使館も、困難な時期であるからこそ、この方針を堅持し、粘り強く取り組んでまいります。
 
   もう一つは、国境を越えた「ご縁」を大切にすることです。中国の「管鮑(かんぽう)の交わり」という言葉が日本でもよく知られているように、この場にお集まりの皆さまをはじめ、日中関係の発展のために尽力いただいている方々、志を同じくする方々とのご縁を大切にしながら、やがて訪れる「春」を見据え、安定した二国間関係の構築に向けて、着実に日中関係の「種」を播いていきたいと思います。
 
   秋には愛知・名古屋アジア競技大会及びアジアパラ競技大会が予定されております。このような国際的スポーツイベントが日中を含むアジア各国の交流の場となることを期待しています。11月には深圳でAPEC首脳会議が開催されます。また、来年には横浜で国際園芸博が予定されています。こうした機会も生かしながら、先々を見据えて、建設的かつ安定した日中関係の構築に向けて、力を尽くしてまいります。
 
   本日は、多くの日本企業や地方自治体などの御協力を得て、日本の魅力を存分に体感いただけるよう工夫しました。入口では日本が誇る最先端の自動車や二輪車を、また、館内左手では、日本の電化製品や伝統工芸、アニメやゲームなどのコンテンツをお楽しみいただけます。そして、こちらの会場では日本各地の郷土料理をご用意しています。スタンプラリーも実施しますので、奮ってご参加ください。もちろん、その他のエリアでも日本の食事とお酒を存分味わっていただけます。ご来場の皆様におかれては、ぜひこの場で日本の魅力に接し、日本を訪問する一つのきっかけとしていただければ幸いです。
 
   結びに、皆さまのご健勝とご多幸をお祈りするとともに、日中関係の安定と発展、そして世界の平和と安定を心より祈念し、私の挨拶といたします。
 
   ありがとうございました。(了)