中国国内におけるペストの発生について

令和6年11月7日
 中国疾病予防コントロールセンター(CDC)の8月全国法定感染症発生概況の統計において、ペスト症例が2件発生したと公表がありました。概要は以下の通りです。
 
(1)7月31日に内モンゴル自治区において、1件の腺ペスト症例が報告された。
  感染源は野生の野ウサギが疑われている。 

(2)8月16日にチベット自治区において、1件の症例が報告された。罹患者は、腺ペストに感染後、肺ペストを併  
  発し死亡した。感染源はマーモットの加工をしている最中にノミにかまれたことが疑われている。
 
(3)どちらの症例も、罹患者が暴露した動物からペスト抗原陽性を確認した。
 
 9月以降、症例の報告はありませんが、中国国内においては、年に数件、ペストの発生が報告されています。中国に滞在されている方、これから渡航をされる方におかれましては、感染症情報に注意し、感染が報告されている地域に行かれる際は、野生動物との接触をできる限り避ける、野生動物を許可なく捕獲し食べない、ノミ対策を徹底する等、感染防止に努めてください。
 
■海外で健康に過ごすために 厚生労働省HP(FORTH(ペスト))
 https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/name37.html