タクシーでの不正請求被害

令和7年12月17日
最近、タクシー運転手から正規料金の何倍もの値段を請求される等のいわゆるぼったくり被害が発生しています。
当地に不慣れな出張者や旅行者のほか、最近では駐在員やその家族も被害に遭っています。「狙われているかもしれない」という意識を持って乗車してください。被害額は少額から、正規の4倍の値段を請求されるケースもあり、派出所等に届け出る時間がなく、残念ながら泣き寝入りケースになっている例も見られます。
被害に遭わないよう未然に防止することが重要ですので、以下の点にご注意ください。
 
1.被害に遭わないための対策
●乗車前(※タクシーに乗車する前の確認が最も重要です。)
(1)配車アプリを利用する。アプリがない場合は、流しのタクシーではなく信頼できるタクシー乗り場から乗車する(ただし、最近、北京首都空港のタクシー乗り場から乗車した正規タクシーでもぼったくり被害が発生している点に注意)。
(2)目的地までの相場を事前に調べておく。
(3)運転手が不当な料金を請求しにくくなるよう、乗車する前に運転手に大凡の料金を確認する。
(4)領収書が発行されるか、乗車する前に運転手に確認する。
 
●乗車中
(5)乗車後すぐにメーターが作動しているか確認する。未作動の場合は「メーターを上げてください」と伝える。
(6)経路をナビアプリで確認する。スマートフォンなどのナビアプリを起動し、目的地までのルートをリアルタイムで確認する。不自然な遠回りを感じたら「この道で合っていますか?」「なぜこの道を通るのですか?」と毅然とした態度で尋ねる。
 
●降車時
(7)メーターに表示された料金と、実際に請求された金額が一致しているかを確認。
(8)不当な請求を迫られたり威圧的な態度を取られたりした場合は、会話を録音したり、運転手のIDやナンバープレートを撮影する。
(9)危険を感じた場合や、明らかな不当請求で支払いを強要された場合は、直ちに110番に通報する。
(10)不当な請求を要求されたら、「警察を呼びます」、「タクシー会社に連絡します」と毅然と対応する。
(11)到着先ホテル等の施設でスタッフがいる場合は、助けを求める。
 
2.被害に遭ってしまったら
泣き寝入りせず、冷静に対応する。
(1)その場で直ちに110番通報して警察の到着を待つ。
(2)領収書等の証拠を確保する。車両ナンバー、タクシー会社名、乗務員名(乗務員証)、乗降日時と場所、具体的な被害状況(金額、手口)をできる限りメモしておく。
(3)タクシーの外観や車内の写真、運転手との会話を録音等で残しておく。
(4)時間が経過した場合は、最寄りの派出所で被害届を出す。
(5)タクシー会社が判明している場合は、タクシー会社に直接連絡し、状況を説明する。
 
※当館で「安全の手引き」を作成していますので、安全対策の参考としてください。

 
(問い合わせ先)
在中国日本国大使館(領事部)
領事部・直通電話:(国番号86)-(0)10-6532-5964 (09:00~17:30)
緊急時には閉館時間帯でも対応いたします。
e-mail:zairyu@pk.mofa.go.jp
HP:https://www.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html