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「在中国日本国大使館広報文化センター一等書記官をインタビュー
名子学:日中間のスポーツ交流はとどまることはなかった」

(14.09.30)

 

 

 90年後に生まれたアーチェリー選手川中香緒里が旗手を務め、1069人から成る日本代表団をリードして仁川にデビュー予定。1951年初回目のニューデリーアジアスポーツ大会に参加以来、日本代表団は17回の大会に欠席したことはなかった。
 かつては大学の陸上選手、現在、在中国日本国大使館広報文化センター一等書記官の名子学氏は「大公網」の取材に対して、スポーツ歴、アジアスポーツ大会への期待などについて語った。

 

金メダル時代が去った後

 過去16回のアジアスポーツ大会では、日本代表団は初回目から8回目までメダル数第一位を連続独占した。1982年のニューデリーアジアスポーツ大会では、中国代表団は日本より4枚多く、メダル数トップになり、その後16回目まで8回連続してメダル数トップとなっている。

 2010年の広州アジアスポーツ大会では、日本代表団の金メダル数は48枚、中国に比べ151枚少なかった。仁川アジアスポーツ大会では金メダルを50枚と総監督の高田裕司氏が期待し、予測している。

 金メダル独占の時代が遠ざかっていったことについて、日本スポーツの衰退とは言えないと名子書記官は語った。「社会や経済の発展に伴い、アジア各国のスポーツレベルも進歩し、アジア大会の競争環境に変化が生じました」。彼の説明によれば、日本チームの実力が低下したのではなくて、その他の国が更に強くなったということである。

 中国オリンピック委員会の袁偉民名誉主席はかつて、中国は金メダルの大国ではあるが、スポーツの強国ではないと述べた。「日本では野球やサッカー、柔道の人気が高い。そして、スポーツは人々の生活に深く浸透したものとなっています。」と名子書記官は語る。

 中国の国技である卓球は、日本では人気スポーツの一つである。北京体育大学が実施した「日本における卓球の発展状況」調査によれば、日本全国3579箇所の卓球専門施設の中で、学校にある施設は2226箇所、全体の60%以上を占める。早くも1974年から、学校内にある体育施設の一般開放が推進され、1995年までで開放率は98.4%に達している。

 名子書記官によると、日本の学校の体育施設は教育に支障のない範囲で地域社会に開放されており、週末を中心に広く利用されているし、地域の体育施設も多く利用されている。「私の故郷でも、サッカーやバスケットボール、バレーボールさらに、水泳場などのスポーツ施設が整備されており、住民が気軽にスポーツに親しむことのできる環境が形成されていました。」と名子書記官は紹介した。

 オリンピック大会、アジアスポーツ大会、サッカーワールドカップ、世界体操競技選手権大会など、日本は数多くのスポーツ大会の開催経験を持っている。ベトナムは予算の問題で2019年アジア大会の主催権を放棄したが、これは、大会の収益が期待できないとの理由によるものである。ただし、名子書記官によると、スポーツ大会の開催は経済効果だけではない。スポーツの振興や社会の活性化、国際親善など様々な効果を生み出すことになるのである。「2020年の東京オリンピック大会開催が決定した深夜、日本国民は大いに熱狂しました。いま、日本政府は、2020年のオリンピック大会の開催に向けて、大会の成功はもちろん、様々なスポーツ・文化イベントの実施を通じて、日本を活性化し、新しい日本の創造を果たしていきたいと考えています」と名子書記官は語った。

 ちなみに、2013年9月7日オリンピック開催地の決定現場で、中国からのIOC委員4名は東京に賛成票を投じ、東京は56年振りに二度目のオリンピック開催地を実現した。

 

子どもの夢

 1924年8月1日、甲子園が竣工して以来、日本の少年野球選手はここで100年近くも投げ、走った。これまで、サッカー、野球、ラグビーなど日本では様々な全国大会が90回以上実施されており、スポーツに対する少年の夢を抱かせている。

 名子書記官によれば、日本の高校スポーツには、いくつかの代表的な種目について象徴的な場所があるとのことである。「サッカーであれば、皆、冬の国立競技場を思い浮かべます。ラグビーであれば大阪の花園グラウンドを、野球であれば夏の甲子園です。各地区の予選大会を勝ち抜いた学校が、これらの全国大会に参加するのです。大会の日は、出場校に子どもが通う家族にとっては大事な日となり、また、メディアの関心も集まります。」 

 ある中国のスポーツファンが第90回日本高松宮杯の決勝戦現場に行った。5万人の観戦者の中に混じり、携帯電話でゴールインのシーンを撮影してインターネットにアップしたところ、「中国の子供の夢は清華北大にあり、日本の子供の夢は冬日の国立にある」と注目、コメントする声が寄せられた。

 名子書記官は自分の学生時代を回顧してこう説明してくれた。「私は小さい時から積極的にスポーツに参加しました。日本では、小学校には地域にスポーツ少年団があり、中学、高校には運動部があります。どの学校でも学校行事として全員参加の運動会があります。そして、各運動部での活動では、それぞれ地域大会や全国大会が盛んに開催されています。私はかつて中学から高校まで陸上競技部に所属し、大学でも陸上競技部の選手として、学校を代表して大会に参加しました。」

 名子書記官は大学でアスリートの道を断念したが、日本の高校・大学サッカー部の出身でバックを務めた長友佑都選手は、イタリアのインテル・ミラノを代表する選手に成長し、高校サッカー部でフォワードだった本田圭佑選手も今、ACミランの10番のユニホームを着ている。

 錦織圭選手が2014年度アメリカ・テニスオープン(US OPEN)の決勝戦まで勝ち残る以前、越前竜馬という漫画のキャラクターが、日本では先に「テニスの王子様」になった。漫画家・許斐剛が描いた学園間の盛況なテニスブームは現実にはまだ起きていないが、「スラムダンク」、「キャプテン翼」、「ベースボール」などと同様に、「テニスの王子様」は現実と無関係ではない。

 漫画とスポーツの関係について、名子書記官は「学校体育や地域スポーツを通じたスポーツの一定の普及を基盤として、優れた漫画作品の出現が、スポーツの一層の振興に大きな影響を果たしている」と説明する。漫画がスポーツの夢をつくり、政策と法律がスポーツの権利を保障しているのである。

 日本政府は、2000年代以降、生涯スポーツ社会の実現に力をいれてきたが、超党派の国会議員で構成される議員連盟により、2011年、制定後50年経った「スポーツ振興法」を「スポーツ基本法」に改正する共同提案が行われ、審議を経て「スポーツ基本法」が成立し、「スポーツ立国」の原則が明確化された。スポーツ基本法の第12条、第17条と第22条には、国家及び地方公共団体が、地域や学校の体育館、運動場、プールなどスポーツ施設の整備の充実に努めることや、広く住民が参加できるスポーツ行事の実施に努めなければならないことが定められている。

 名子書記官は日本では中国の空中グランドの現象は見たことがないと言う。華中師範大学が9月に公表した調査結果によると、一人当たりのスポーツ敷地面積は日本の19平米に比べ、中国は1.03平米しかない。

 

孔子の七十三人目の弟子

 北京での仕事・生活を通じて、名子書記官は、職場や公園、学校のグランドなどいたるところに卓球台がおかれているのを見て、中国がスポーツ大国であるという赴任前から抱いていた印象をより確かなものとした。また、彼は、中国の熱狂的なサッカーファンが日本のサッカーに注目していることに驚き、さらに、「非常に多くの中国のサッカーファンが、ブラジルワールドカップでの日本チームに思いがけず注目していたことは大変うれしかった。民間に目を向ければ、両国のスポーツ交流活動が非常に活発に行われていることを初めて知りました。」と語った。

 NBAに長く在籍した姚明選手の話によると、東洋にとって現代スポーツは西洋からの舶来品であり、sportよりphysical educationであるという。歴史を見渡すと、我々のスポーツとは、春秋時代の孔子「六芸」中の「御(乗馬)と射(アーチェリー)」に遡る。「六芸」は日本で「八道」に変わり、更に囲碁、柔道、空手が生み出されている。中には、オリンピックやアジアスポーツ大会の種目にもなっているものがある。

 日本の明治維新の教育改革の経験を手本として、清末の京師大学堂は1905年5月28日に中国初の学校運動会を開催した。生徒たちは初めて屋外でのスポーツの魅力を体験した。

 名子書記官はこのように語る。「日中のスポーツ交流は長年にわたってとどまることなく続いています。日中両国の政治的関係が厳しいときであっても、スポーツ交流は盛んに行われています。これからも、日本国大使館として、より一層文化・スポーツの交流活動が盛んに行われることを期待しています。」

 「史記」によると、孔子の弟子が三千人、うち72人が六芸に精通して「72賢人」と言われた。日本代表団の旗手を務める若手の川中香緒里選手が試合に出た時、孔子の素晴らしい弟子がもう一人増えたのではないか。

 

 


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