新型コロナウイルス感染症(北京市での感染拡大状況(6月17日))

2020/6/17
●北京市では,6月16日にも新型コロナウイルス肺炎の確定診断症例が31例確認され,11日から16日までの累計で137例となっています。感染者は北京市内9つの区(※)に渡り,河北省,遼寧省,四川省,浙江省など市外にも関連の感染症例が確認されています。
※豊台区99例,大興区17例,海淀区5例,東城区5例,房山区4例,西城区3例,門頭溝区2例,朝陽区1例,石景山区1例
 
●北京市は17日の記者会見において,これら137例の感染者は全て,北京市豊台区の「新発地農産品卸売市場」と関連があるとしています。同市場は北京市最大の農業副産物取引場所であり,物流が広範で人も密集しており,感染症の拡散リスクが大きく,コントロールが比較的難しいため,発症者が今後も一定期間発生することは排除できないと述べています。
 
●北京市は16日から突発公衆衛生事件応急対応レベルを3級から2級に引き上げ(対応レベルは,1級が最も厳しく,4級が最も緩い。),感染症予防・コントロール措置を強化しています。発表された全15措置は皆様の生活にも深く関係するものも多く,下記1.をご参照いただき,ご注意ください。
 
●また,北京市内の中・高リスク地区に14日以内に訪問した者を隔離する旨発表している地域が多くありますので,中国国内の移動を予定する方はご注意下さい。リスク地区の説明は下記2.を参照下さい。
 
●感染症の状況により,今後も北京市政府や各地方政府から更なる厳格な措置が発表される可能性がありますので,引き続き,関連する発表に留意下さい。また,各社区や滞在先のマンション等によって措置が異なる場合がありますので,必ず事前に目的地の社区やマンション等に連絡をとり,措置の具体的な内容や手続き等の最新情報をご確認下さい。
 
●感染に警戒し,手洗い,人との安全な距離を保つ,密閉された空間や人が多く集まる公共の場所等でのマスク着用を徹底するなどし,感染予防に努めて下さい。

 
1.強化される感染症予防・コントロール措置
 

(1)農業自由市場,野菜市場,飲食店,職場の食堂等の場所での防疫措置を厳格にし,環境の消毒を全面的に規範化して実施し,モニタリングを強化し,地下にある陰気で湿った営業施設をすべて営業停止にする。上述の場所の関係従業員はマスクと手袋をしなければならない。

 

(2)輸入時の食品の検査・検疫を厳格にし,輸入食品の食品検疫基準を改善し,遡及管理を強化する。

 

(3)中・高リスクの街道・郷鎮,新発地市場の関係者が北京を離れることを禁止する。その他の者は,「必要がなければ北京から出ない」ことを堅持し,北京をどうしても離れる必要がある場合には,7日以内のPCR検査陰性証明書を所持しなければならない。(※北京市のPCR検査実施機関については,下記3.を参照下さい。)

 

(4)社区の封鎖式管理を再開し,体温測定,出入証のチェック,健康コードの確認,登録等の措置を行った後に社区に入ることができる。中・高リスクの街道・郷鎮が管轄する小区(村)に外部の者及び車両が入ることを禁止する。高リスクの街道・郷鎮が管轄する小区(村)は完全な封鎖管理・コントロールを実施し,住民は入ることはできるが外に出ることはできず,自宅観察とPCR検査を行う。

 

(5)公共交通機関の人数制限の割合を調整し,最大乗車率を抑制する。消毒,換気,体温測定,マスクの着用,観察区域の設置,発熱の乗客の引渡し及び情報登録等の防疫対策を実施する。

 

(6)10種類の者に対するPCR検査について,「検査すべきは検査する」との基礎の上に,過去14日以内に新発地,玉泉東,天陶紅蓮市場等の重点区域を訪れたことのある者及びその濃厚接触者に対する検査をすべて行い,検査範囲を拡大する。

 

(7)各学年のオンライン授業を再開し,大学生が大学に戻ることを停止する。

 

(8)オフィスビル,商店・スーパー,ホテル,レストラン,工場,建設現場,各種店舗等の公共施設及びスポーツ施設では,体温測定,日常の換気と消毒,健康宝の「緑コード」の確認をしっかりと行わなければならない。2級応急対応レベルの下では,生産停止をする必要はないが,オフィスの出勤率を下げ,テレワーク,在宅勤務等,柔軟な働き方を推奨し,時差出勤を推奨する。

 

(9)図書館,博物館,美術館等室内の公共施設及び公園・観光地の利用者を30%に制限し,予約制による人数制限を行い,遠隔誘導等の予防・コントロール措置をとる。室内外のスポーツ施設は,予約制による人数制限を行う。バスケットボール,バレーボール,サッカー等の団体及び対抗性スポーツ種目の開放を停止する。文化娯楽施設及び地下空間にあるスポーツ施設,プール等を閉鎖する。

 

(10)監督管理施設,老人ホーム,福利施設,精神衛生施設等,特殊な施設では,厳格な封鎖式管理を実施し,外部からの感染症の流入と内部における疾病の伝播を重点的に防止する。

 

(11)各種の予防・コントロール措置を厳格に実施するとの条件の下,100人以下の規模の会議の開催又はテレビ会議の開催は可能。展示会,スポーツのイベント及び公演活動は停止する。

 

(12)外来診察の際の予約受付制度を堅持する。

 

(13)境内の省,区,市をまたぐ団体旅行業務の開放は停止する。

 

(14)科学的にマスクを着用することを堅持し,マスクを携帯する。医療・衛生等の専門機関や公共サービスに従事している者等は必ずマスクを着用しなければならない。1メートル未満の近距離で接触する時,人が密集する場所にいる時,閉鎖された混雑した場所にいる時は,必ずマスクを着用しなければならない。

 

(15)不必要な集団での食事,集会,集まりは行わない。人が集まることを厳しく防止する。活動をする際には,1メートル以上の社会的距離をできるだけ確保する。人が密集する場所では換気を強化し,規範に厳格に従い,清掃と消毒の頻度を増やし,範囲を拡大する。

 
○参考:北京市の突発公衆衛生事件応急対応レベル引き上げと感染症予防・コントロール措置の強化(中国語)
 
 
2.感染症リスク評価
 
・北京市豊台区花郷地区の感染リスク評価が「高リスク」,その他市内の複数の地区が「中リスク」となっています。移動の際にはご注意下さい。リスク評価は感染症発生状況により変動しますので,中国国務院のプログラム等で最新状況を確認するように努めて下さい。
 
※なお,17日時点で「高リスク」が1地区,「中リスク」が32地区となっています。詳細は,例えば「北京日報」のリンクで確認できます。
 
 
3.北京市のPCR検査実施機関
 
・北京市が98か所(6月13日時点)のPCR検査実施機関を公表しています。北京市以外への移動等の際にPCR検査の証明書を求められる場合には,下記リストの検査機関にご相談ください。いずれの機関でも「事前予約が必要」とされていますので,ご注意願います。
 
北京市PCR検査実施機関リスト(中国語)(北京市ホームページ)

 

※なお,上記で発表された「PCR検査実施機関」のうち,当館HP上で案内する「北京市の医療機関リスト」に掲載されているのは以下の6病院です。
(1)中日友好病院(北京市PCR検査実施機関リストNo.43)
(2)協和医院(同No.23)
(3)北京医院(同No.24)
(4)北京児童医院(同No.30)
(5)首都医科大学付属 北京同仁病院(同No.25)
(6)積水潭医院(同No.32)
 

(問い合わせ先)

在中国日本国大使館(領事部)
領事部・直通電話:(国番号86)-(0)10-6532-5964(09:00~17:30)
上記以外の時間の電話番号:010-8531-9800
 
※在中国日本大使館のホームページでは,新型コロナウイルス関連情報をまとめて掲載していますので,併せご参照ください。
(在中国日本国大使館新型コロナウイルス感染症ホームページ)
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000384.html