新型コロナウイルス感染症(北京市での感染拡大に伴う動き:出京に関する措置,社区の封鎖式管理等)

2020/6/19
●北京市では,6月17日にも新型コロナウイルス肺炎の確定診断症例が21例確認され,11日から17日までの累計で158例となりました。北京市は,これら21例はすべて,北京市豊台区の「新発地農産品卸売市場」と関連があるとしています。感染者は北京市内9つの区(※)に及び,河北省,遼寧省,四川省,浙江省など市外にも関連の感染症例が確認されています。また17日には,天津市で1例,新たな感染者が報告されています(感染源は未発表)。
 
※豊台区113例,大興区23例,海淀区6例,東城区5例,房山区4例,西城区3例,門頭溝区2例,朝陽区1例,石景山区1例
 
●18日の記者会見で北京市から「北京を出る者に対する厳格な管理措置」,「社区(村)の封鎖式管理の強化」について具体的な内容が発表されました。皆様の生活に深く関係するものも多いため,下記1.2をご参照いただき,ご注意ください。

 

●また,北京首都空港及び大興国際空港は18日,空港ターミナル入場には北京健康宝(Health Kit)の緑コードが必要であることや北京を離れるための3つの条件を発表していますのでご注意下さい(詳細は下記3.をご確認下さい。)。

 

●北京市内の中・高リスク地区に14日以内に訪問した者を隔離する旨発表している地域が多くありますので,中国国内の移動を予定している方はご注意下さい。リスク地区の説明は下記4.を参照下さい。

 

●感染症の状況により,今後も北京市政府や各地方政府から更なる厳格な措置が発表される可能性がありますので,引き続き,関連する発表に留意下さい。また,各社区や滞在先のマンション等によって措置が異なる場合がありますので,必ず事前に目的地の社区やマンション等に連絡をとり,措置の具体的な内容や手続き等の最新情報をご確認下さい。

 

●感染に警戒し,手洗い,人との安全な距離を保つ,密閉された空間や人が多く集まる公共の場所等でのマスク着用を徹底するなどし,感染予防に努めて下さい。


 

1.北京を出る者に対する厳格な管理措置
 

(1)感染リスクがある者が北京から出ることを厳しく禁止する。主に3種類の者を含む。

  1. 北京市全域の確定症例,疑似症例,濃厚接触者,無症状感染者及び発熱症状がある者
  2. 5月30日以降,新発地卸売市場に出入りしていた者及び市場の従業員と濃厚接触をしたことがある者
  3. 中・高リスクの街道(郷鎮)の者
・北京市全域のその他の者は,原則として「必要がなければ北京から出ない」ことを堅持し,北京をどうしても離れる必要がある場合には,7日以内のPCR検査陰性証明書を所持しなければならない。(北京市のPCR検査実施機関については,下記5.を参照下さい。)

 

(2)関連の措置

  1. 民用航空,鉄道部門は,北京市全域の確定症例,疑似症例,濃厚接触者,無症状感染者,並びに,5月30日以降,新発地卸売市場に出入りしていた者及び市場の従業員と濃厚接触をしたことがある者に対し,チケットの購入制限を実施する。
  2. 民用航空,鉄道部門は,北京から出る者が搭乗・乗車する前に,体温測定を行い,PCR検査陰性証明書を確認する。6月16日24時以前に北京に出入りする航空券,鉄道の切符を購入した旅客は,手数料なしで,変更,払戻し手続きを行うことができる。
  3. 治安検査場,道路の検査ポイントで北京を出る車輌と者に対する検査・コントロールを全面的に実施し,PCR検査陰性証明書を確認する。
  4. 北京に出入りする旅客輸送業務の管理・コントロールを強化する。タクシー(ネット予約車等を含む),乗り合い車の北京外への移動業務を暫定的に停止する。他の省との間を結ぶ長距離バス路線及びチャーター車の北京外への移動業務を暫定的に停止する。
※6月19日から,北京市のすべての長距離バスターミナルが運営する他の省との間を結ぶバス路線は,すべて運行を停止。

 

○北京市の発表:北京を出る者に対する厳格な管理措置(中国語)
http://www.beijing.gov.cn/ywdt/gzdt/202006/t20200618_1927547.html


 

2.北京市の社区(村)の封鎖式管理の強化

 

(1)社区(村)の封鎖式管理を強化する。

  • すべての小区において検査ポイントを再度設置し,24時間の当番体制をとる。出入口では,体温測定,出入証のチェック,健康コードの確認,登録等の予防・コントロール措置を厳格に行い,小区の住民は電子施錠装置,顔認証,電子通行証又は出入証に基づき,小区に出入りする。
  • 低リスクの街道(郷鎮)が管轄する小区では,宅急便,弁当配達,家事代行,建物の改修,引っ越し,不動産仲介等の生活サービス業の従業員及びその他の外部の者は,北京健康宝の表示が「異常なし」となっていれば,登録後に入ることができる。
  • 中・高リスクの街道(郷鎮)が管轄する小区では,外部の者及び車輌が入ることを禁止する。

(2)中・高リスクの街道(郷鎮)の重点地区では,封鎖管理を実施する。

  • 中リスクの街道(郷鎮)の小区の同一の単元の中で2世帯以上の症例が発生した単元,高リスクの街道(郷鎮)で感染症が発生した小区及び高リスク地区の周辺で評価を経た後必要があるとされた小区に対し,封鎖管理を実施し,すべての者は自宅観察を行わなければならず,(小区に)入ることはできるが出ることはできず,社区(村)は全力で住民のために日常の生活サービス保障を提供しなければならない。
  • 疾病のため診察に行く等の特殊な者については,PCR検査を行い,陰性の結果が出た後,社区(村)に登録・報告をし,必要な防護措置を取った上で,小区を出入りすることを許可する。高校入試,大学入試等重要な試験を受ける学生は,学校作業グループの関連規定に基づき対処する。

(3)高リスク者の管理を厳格にする。

  • 北京市の濃厚接触者に対し,一律,14日間の集中観察と2回のPCR検査を実施する。北京市で確定診断とされ,治癒し退院した患者は,14日間の集中観察を継続して行う。5月30日以降,新発地市場を訪れたことのあるすべての者に対し,PCR検査と14日間の自宅観察を実施する。
  • 境外及び他の省・区・市の確定診断症例,疑似症例,発熱症状のある患者,濃厚接触者等の高リスク者は,一律北京に入ってはならない。

(4)社区(村)の公共施設の管理を強化する。

  • 小区内の文化スポーツ活動室,娯楽室等各種公共施設を閉鎖し,管轄区内の住民が集まらないようにし,人が集まる活動を禁止する。
  • 中リスクの街道(郷鎮)が管轄する小区内では,すべての組織(学校・託児所,オフィス等)は体温測定及び身分確認を強化し,外部の者の出入りを禁止し,オフィスについては出勤率を引き下げ,テレワークと在宅勤務を推奨する。ホテル,レストラン,スーパー,店舗等各種営業施設で,体温測定,健康コードの確認,登録,人数制限等の管理措置を実施する。感染症が発生した組織及び施設は,評価を経た後,状況に応じ,操業・営業・授業の停止措置をとる。
  • 評価を経て,高リスク街道(郷鎮)が管轄する小区内の組織(学校・託児所,オフィス等),ホテル,レストラン等の施設を閉鎖する。

(5)入境して北京に入る者の管理を厳格に行う。

  • 入境して北京に入る者に対し,引き続きすべて14日間の集中観察を行い,観察期間が満了しPCR検査をした後,引き続き自分で体温測定をし,異常な症状が現れた場合には速やかに社区に報告しなければならない。入境して北京に入った外交官に対しては,引き続き閉鎖管理と14日間の集中又は自宅観察の措置を行う。国際便の乗組員には,引き続き封鎖式管理等の分類別の予防・コントロール措置を継続する。

(6)中・高リスク地区から北京に入る(戻る)者の管理を厳格にする。

  • 中・高リスク地区から北京に入る(戻る)者に対し,情報モニタリング,前線での管理及び閉鎖管理を強化し,社区(村)に宿泊する者は,14日間の自宅或いは集中観察を引き続き継続しなければならず,PCR検査については,「検査すべきは検査する」との措置をとる。

(7)低リスク地区から北京に入る(戻る)者の登録・管理を厳格にする。

  • 低リスク地区から北京に入る(戻る)者で,社区(村)に宿泊する者は,小プログラム「京心相助(健康状態等の関連情報を申告するプログラム)」に必要事項を記載することが引き続き求められ,登録管理をしっかりと行い,健康状態に異常が生じた場合には速やかに報告しなければならない。

(8)ホテルでの健康管理を厳格にする。

  • ホテルは,14日以内に他の省・区・市の中高リスク地区から北京に入る(戻る)者の宿泊を受け入れない。武漢市から北京に入る(戻る)者は,PCR検査の陰性証明書を所持してホテルに宿泊しなければならない。低リスク地区から北京に入る(戻る)者は,北京健康宝の表示が「異常なし」となっていれば,ホテルに宿泊することができる。
○北京市の発表:社区・村の封鎖式管理強化(中国語)
http://www.beijing.gov.cn/fuwu/bmfw/wsfw/ggts/202006/t20200618_1927566.html


 

3.北京首都空港の重要公告(6月18日)※大興国際空港も同内容
 
・北京首都合同予防・コントロール・メカニズムの要求に基づき,18日からすべての旅客は,北京健康宝の健康コードが「異常なし」であることを提示し,体温に問題がなければ空港ターミナルへ入ることができる。
 また,以下の条件を満たす場合は北京を離れることができる。
(1)目的地の政府の防疫要求
(2)北京健康宝の健康コードが緑色「異常なし」
(3)7日以内のPCR検査の陰性証明書を所持
 
○北京首都空港ホームページ(中国語)
http://www.bcia.com.cn/kgggxqy/10167/10167_b83be14af948459880f9d1a583491ee7.html


 

4.感染症リスク評価
 
・北京市豊台区花郷地区の感染リスク評価が「高リスク」,その他市内の複数の地区が「中リスク」となっています。移動の際にはご注意下さい。リスク評価は感染症発生状況により変動しますので,中国国務院のプログラム等で最新状況を確認するように努めて下さい。

 

※なお,現時点(18日)で「高リスク」が1地区,「中リスク」が32地区となっています。詳細は,例えば「北京日報」で確認できます。


 

5.北京市のPCR検査実施機関
・北京市が98か所(6月13日時点)のPCR検査実施機関を公表しています。北京市以外への移動等の際にPCR検査の証明書を求められる場合には,下記リストの検査機関にご相談ください。いずれの機関でも「事前予約が必要」とされていますので,ご注意願います。

 

〇北京市PCR検査実施機関リスト(中国語)(北京市ホームページ)
http://www.beijing.gov.cn/fuwu/bmfw/wsfw/ggts/202005/t20200511_1894388.html

 

※なお,上記で発表された「PCR検査実施機関」のうち,当館HP上で案内する「北京市の医療機関リスト」に掲載されているのは以下の6病院です。
(1)中日友好病院(北京市PCR検査実施機関リストNo.43)
(2)協和医院(同No.23)
(3)北京医院(同No.24)
(4)北京児童医院(同No.30)
(5)首都医科大学付属 北京同仁病院(同No.25)
(6)積水潭医院(同No.29)
 

(問い合わせ先)

在中国日本国大使館(領事部)
領事部・直通電話:(国番号86)-(0)10-6532-5964(09:00~17:30)
上記以外の時間の電話番号:010-8531-9800
 
※在中国日本大使館のホームページでは,新型コロナウイルス関連情報をまとめて掲載していますので,併せご参照ください。
(在中国日本国大使館新型コロナウイルス感染症ホームページ)
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000384.html