自衛隊記念日レセプションの開催(2024年11月5日)

令和6年11月6日
自衛隊記念日レセプションの開催(2024年11月5日)
自衛隊記念日レセプションの開催(2024年11月5日)
自衛隊記念日レセプションの開催(2024年11月5日)
   11月5日、金杉憲治大使は、大使公邸において、自衛隊創立70周年記念日レセプションを開催し、中国人民解放軍、各国大使、武官団、日本商会等から多数の皆様の御列席を賜りました。
 
   駐中国日本大使公邸の日本庭園での紅葉観賞、居合道演武、バイオリン演奏、お茶のお点前など、様々な形で日本文化を楽しんでいただきました。

 金杉大使は、レセプションの挨拶の中で、日中両国は、課題や懸念を抱えつつも、対話や交流を推進していくことが必要不可欠あると強調しました。
 
   金杉大使による挨拶全文は以下のとおりです。
自衛隊記念日レセプションの開催(2024年11月5日)
   本日はお越しいただき、誠にありがとうございます。今回の自衛隊記念日レセプションは、自衛隊発足から70年、防衛駐在官が配置されてから50年という節目にあたります。

   昨今の日中関係に目を向ければ、本年10月に就任した石破総理は、就任後すぐに李強総理と会談し、「戦略的互恵関係」を包括的に推進することを再確認し、その上で、日中関係の新たな時代を切り開くべく、「建設的かつ安定的な日中関係」を構築するという大きな方向性を改めて確認したところです。

   このため、自衛隊と人民解放軍との意思疎通も強化していく必要があります。現在、日中間には、安全保障上の多くの懸念があります。だからこそ、防衛交流を進め、相互信頼を強化することが不可欠です。

   信頼醸成及び不測事態の回避の点から、「日中海空連絡メカニズム」は私が外務省アジア太平洋州局長の時に日中間で合意したものであり、私にとっても大変思い入れがあります。本メカニズムは、日中双方の多大な努力で作り上げたものであり、ホットラインを含め、日中が努力して大切に運用していく必要があります。

   また、本年5月の日中佐官級交流では、20人の中国人民解放軍代表団の訪日が5年ぶりに実施されました。私はこの訪日が実現したことを歓迎したいと思います。

   今後とも、課題や懸念を抱えつつも、対話や交流を推進していくことが必要不可欠なものであると確信しております。

   最後になりますが、御来賓の皆様方の日本国民及び自衛隊に対する日頃の友情に感謝申し上げるとともに、今後とも自衛隊と各国軍との絆が一層深まることを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。