中国での偽札に関するQ&A

2019/6/6

中国ではスマートフォンの普及とともに、アリペイやWeChatPay等の決済アプリを利用したモバイル決済が市民の間に急速に広まり、キャッシュレス化が進展しています。これら決済アプリ利用のためには、原則として、中国国内に決済用の銀行口座を作る等の必要があることから、海外からの観光客がこれらの決済アプリを利用することは難しいのが現状です。中国ではキャッシュレス化が進展しているとはいえ、現金による支払いも引き続き可能で、支払い方法を選択することができます。現金を使用する場合には、中国では依然として偽札が広く混在しているため、偽札検知器で偽札でないかどうかを必ず確認されます。
 

Q: 中国での人民元の偽札について。
A: 残念ながら中国国内において偽札がかなり多く出回っています。大量の偽造紙幣を持った運び屋を検挙した、との報道も目にします。20年ほど前までは10元札(1元は約16円)の偽札もありましたが、最近は50元・100元の高額紙幣に限られているようです。

 

Q: 具体的にどういったケースで偽札をつかまされますか?
A: たとえばタクシー料金支払い時に起こったケースは次のとおりです。運転手が100元札を受け取った後、手元で偽札にすり替えた上で、「これは偽札なので他の札を。」などと言って正規の札と引き替えに偽札を渡す手口です。酒席から帰宅した方が当日ATMからおろしたばかりの100元札をタクシー運転手に渡したところ偽札だと言われ、別の100元札を渡したところ、これも偽物だと言われて何枚も取っかえ引っかえ渡し、結局10枚とも偽札にすり替えられてしまったという話もあります。 

 

Q: 偽札をつかまされない方法を教えてください。
A: 夜間のタクシー等で100元札を出さないよう、小額紙幣を持ち歩くことを心がけた方がいいでしょう。100元札はデパート・コンビニなど信用できる店で使いましょう。日本人は自分が出した紙幣をチェックされるのに慣れておらず、紙幣を偽札鑑定機にかけられると不快に思う人もいらっしゃるかと思いますが、それほど中国国内では偽札が横行しているということなのです。

 

Q: 偽札をつかまされた場合、本物(真券)に交換してもらうことはできますか?
A: できません。銀行に届け出て真贋を判定してもらうことは可能ですが、偽札と判定された場合没収されます。(「假币收缴凭证」という受取証を渡してくれます。)

 

Q: 偽札を所持していても問題ないですか?
A: 財布の中まで調べられることはあまりないかと思いますが、偽札であることを知りながら「使用した」、「使用するつもりで所持している」、と判定された場合には行政処罰(15日間以下の拘留と1万元以下の罰金)が科されることになります。また「大量に偽造した、所持・使用した」場合には刑罰が科されます。なお偽造通貨所持・使用の最高刑は10年以上の有期懲役・財産没収、通貨偽造罪の最高刑は死刑・財産没収です。

 

Q: 偽札を間違えてATMで預けてしまった場合、どうなりますか?
A: まずATMにはじかれて戻ってきます。(中国のATMでは、真券であってもよごれ、傷などがあると受け付けないことがよくあります。)