邦人の御不幸に伴う手続き
中国で日本人の方が亡くなった場合には、まず御家族・勤務先(出張や、中国で勤務の場合)等関係者に御連絡ください。
- ホテルの部屋、中国の自宅(マンション)等で死亡状態で発見された場合は、ただちに公安局(警察)の『110番』に通報後、当館(領事部直通:010-6532-5964・24時間受付)にも御連絡ください。
- 入院先(病院)で病死した場合は、公安局への110番通報は不要です。
御家族が同行(同居)していない場合は、御本人の氏名やパスポート番号等から当館より日本の御家族に連絡することも可能です。
また、日本から御家族等関係者が急遽訪中する時に有効なパスポートがない場合は、パスポートの緊急発給について、当館又は外務省領事局海外邦人安全課【外務省代表:(03) 3580-3311・24時間受付】に電話で至急御相談ください。
アシスタンス会社への代行委託(有料)
中国での死亡に伴う手続きの殆ど全てについて代行を委託することができます(有料)。主な業務は、日本から訪中する御家族の送迎・中国での同行、死亡証明の取得手続き、病院や公安局(警察)、斎場(殯儀館)、大使館(総領事館)等との連絡調整等で、御遺体を日本に搬送する場合は国際搬送手続きも代行し、御家族の指定する場所まで搬送を行います。
これらの手続きは中国語で行われます。通訳ができる方がいない場合は言葉の通じない中国での手続きは困難となりますので、アシスタンス会社への代行委託について、御検討ください。
海外旅行傷害保険・アシスタンス会社との会員契約
以下の場合、アシスタンス会社への代行委託費用、御家族の訪中費用等も保険等の限度額内でカバーされます。(保険の契約内容を確認してください。)
- 海外旅行傷害保険に加入している。
- クレジットカードの付帯保険に海外旅行傷害保険がある。(各カードで補償条件が違いますので、必ずカード会社に補償の可否を確認してください。参考:クレジットカード会社リスト)
- 勤務先がアシスタンス会社と会員契約している。
アシスタンス会社の選定
会員契約しているアシスタンス会社や、加入先の保険会社に連絡してください。海外旅行傷害保険等に加入していない場合でも、アシスタンス会社に手続きの代行を委託(有料)することができます。各社に代行業務内容、見積り額等をお問い合わせください。各社の代行業務内容、見積り額等を比較することも選定のポイントとなります。アシスタンス会社の選定に際しては、御家族が信頼できる会社をお選びください。
参考:日本語対応アシスタンス会社リスト
日本から御家族等が訪中する時
- 戸籍謄本をあらかじめ2~3通用意してください。中国での各種手続きのため、亡くなった方と御家族との親族関係の証明書が必要になります。
- 中国人配偶者がいる場合は、「中国の結婚証」が親族関係の証明書として使用できます。
- 保険が適用される場合は、御家族等関係者の航空券、宿泊費など保険適用となる費用の領収書を全て保管し、保険金請求時に備えてください。
- 中国での医療費は高額となります。日本から来る方も出発前に海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。
死亡証明書
中国の死亡証明書は死亡日(○月○日)のみで死亡時刻は記載されません。
日本の相続では死亡時刻は重要です。できる限り正確な死亡時刻(○時○分)を記載してもらうようにしてください。既に死亡証明書が発給され、死亡時刻が記載されていない場合は、死亡届の提出先(市区町村役場)にその旨説明し御相談ください。
御遺体を中国で荼毘に付すのか、日本へ搬送するのか
過去の事例では、中国での荼毘については、中国に親族が多い方や、日本から親族が来ている場合が多く、御遺体の日本への搬送については、日本で葬儀を行いたいとの理由が多くなっています。
また、費用については、御遺体の日本への搬送の方が高額となります。具体的な金額は、各アシスタント会社等に見積り額を確認してください。
問い合わせ先
アシスタンス会社に委託する方は、アシスタンス会社(担当者)に御連絡ください。
アシスタンス会社が決まっていない段階、個人で手続きを行う場合等、御質問があれば、いつでも当館領事部(直通・24時間受付)に御連絡ください。